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グレイス
「約束をすっぽかす気かしら」
ハルトムート
「単なる“お願い”でしょう、姫様」
グレイス
「あら、そうなのね(それはさておき、“索敵”が“素敵”に見えたのは内緒にしなくては)」
作者からの返信
「アースドラゴン発進準備。香織、知子、そしてララの三名は準備に入れ。スパーコメットは重力制御にて南極点上空に固定。星子いいな」
「了解」
「羽里は引き続き微細天体を検出。本船、及びアースドラゴンに接近する場合は消滅しろ。プロトンガンの使用を許可する」
「了解」
香織、知子がララブリッジから出ていく。
「ヘマヲスルナヨ」
ララを見ていた義一郎がふと疑問を口にする。
「ララちゃんの毒舌は何処へ行ったのだろうか……」
「今日は物腰が柔らかすぎますね」
義一郎の言葉に頷く羽里。
しかし、星子は首をかしげていた。
「ララちゃんいつもと変わらないよ」
相変わらず鈍感な星子に義一郎は苦笑していた。
しっかし、全部書いてくか、ハリー
やるなあ
作者からの返信
ララが持ち帰ったエンケラドゥス・アコヤの中からはエンケラドゥス・サファイアが発見された。難病である宇宙放射線病に対する唯一の治療手段と言われる結晶である。
しかし、ララはハンターにかまれた部分から海水が侵入し、機能を停止していた。
ララの前では星子が泣き崩れていた。
「ララちゃん……ララちゃん」
「大丈夫。きっと元通りになる」
「……」
星子は心神喪失状態だった。
「知子は星子と交代で舵を取れ。補助は香織担当だ」
「了解しました」
「帰還コースに設定。ワープ準備に入ります」
「分かった。任せる」