第11話

 翌日――。

 日中の茹だるような暑さが通り過ぎた夕方六時。昨日の帰り道の待ち合わせ場所で、その宇宙人の少女は……熱中症でぶっ倒れていた。

「まあ、この暑さだからな」

「よく分かりませんが、コートも着てますしね」

 宇宙人の少女がフラフラと起き上がる。

「何、今頃になって来てるんだ――ッ!!」

「だって、時間決めてないし」

「約束どおり、日曜日ではないか」

 宇宙人の少女が地団太を踏む。

「それでも、もっと早く来るだろう! 夕方だぞっ! 無視されて来ないのかと思って、三回ぐらい泣いたぞっ!」

 どうやら、見た目どおりの精神年齢らしい……この宇宙人は。

「決闘だっ!」

 宇宙人の少女はビシッ!と、オレ達に指を差した。

「……だけど、少し待って。コート脱ぐから」

 先輩は項垂れながらコリコリと額を掻く。

「あれ、何で着ていたのだろうな。もっと早く脱いでおけば良かったのに」

「昨日は、普通に着てませんでしたか?」

「確かに」

 コートを畳みながら、宇宙人の少女が答える。

「このコートは空調の機能を持っている。湿度、温度、病原菌のシャットアウト、全てを私の体調に調節してくれる」

「それが、どうして熱中症に?」

 緑髪の少女はプルプルと震えると、声を張り上げた。

「お前らが来るのが遅すぎるんだよっ! 八時間稼動のコートが、三時間前から充電切れして使えなくなったんだっ!」

「そんな前から待ってたのか……」

「遠足に行くのが楽しみで、集合時間の何時間も前に来る子供みたいだな」

「そういうお前らは、何でこんなに遅いんだっ!」

 先輩は腕を組んで鼻を鳴らす。

「ジャンプが配達される時間に合わせたまでだ」

「また、その変なもののせいか!? 何だ、ジャンプって!?」

「この星の最高芸術の一つだ」

「何っ!?」

 宇宙人に適当なふかしを吹き込むのをやめてくれませんか? 話が逸れていくんで。

「さて、決闘だったな。ここでは存分に出来まい。河川敷の砂利のないところで、どうだ?」

 先輩の言葉に、宇宙人の少女が唇の端を吊り上げる。

「いいだろう。そこで、お前達を殺してやる。そして、わたしが勝ったら、さっきの芸術の話を聞かせて貰おう」

「いいだろう」

 先輩と宇宙人の少女は睨み合い、対決の空気なるものを作り出していた。

 しかし……。

「あの子が勝ったら、オレ達は死んでるはずなんだけどね」

 決闘後の『話を聞かせろ』の約束。案外、オレ達は死なないことが約束されているのかもしれない。目の前の宇宙人が、うっかりとか、話の流れで矛盾したのに気付いてないだけなら。


 …


 いつもの河川敷の、雑草の蔽い茂る砂地――。

 宇宙人の少女と向かい合い、先輩とオレは対峙する。完全な逆恨み、子供の癇癪に付き合う仕方なさが漂う中で……。

「さっきの会話で、更にやる気がなくなった」

 宇宙人と地球人が戦う……きっと、世界でも稀に見る貴重な戦いのはずなのに、場は半ばしらけていた。

「さっさと決闘の方法を説明して貰おうか。このあと、大事な用事があるのでな」

 ジャンプを買いに行く予定がある先輩にとって、今の決闘はついでなのだろう。……多分、何を措いても全てがジャンプの次になるに違いない。

「決闘方法はシンプルだ。殺し合いだからな」

「貴様が、私達の相手をするのか?」

「フ……」

 宇宙人の少女はポケットからテレビのリモコンのようなものを取り出し、電源ボタンのようなボタンを押した。

「貴様らの相手をするのはコイツだっ!」

 昔のテープレコーダーがテープを巻き戻すようなキュルキュルと擦れた音を響かせながら、目の前に物体が徐々に姿を表わす。それは傾く日を遮り、オレと先輩に影を落とし、視線を上へと向かわせる。

「ロ、ロボット……?」

「しゃ、洒落になっとらんな」

 18メートルあるガンダムほどとは言わない。そして、MSの小型によるFシリーズの15メートルよりも小さい。それでもブルドーザーを縦にしたぐらいの大きさはある。

「得意分野ではないが、トランスフォーマーみたいだな」

「……そっち系も得意なんですか?」

「漫画をより楽しむためには、あらゆるジャンルに貪欲である必要がある。その一貫で得た知識だ」

 どんな一貫なのか、さっぱり分からない。

「だが、コイツを相手にするとなると、やはりスター・プラチナの力を使うしかないようだ」

 先輩は左手を握り込む。オレも力を発動させ、両足には特有の覆う感覚が広がる。

「では、始めよう」

 そう言うと、宇宙人の少女はポケットから説明書らしきものを取り出した。

「え~っと……。これを動かすためには……」

「…………」

 オレは先輩に顔を向ける。

「オレ、今ならあのガキの顔にヤクザキックを叩き込める気がします」

「構わんぞ。やっても」

 やはり、この戦いは締まらない。


 …


 初めてビデオ録画するオバサンのような手付きで、宇宙人の少女はリモコンのボタンを押していく。その間、攻撃を仕掛けることなく黙って成り行きを待つオレ達は、本当になんて空気を読める善人なんだろうか。

「よし! これで準備OKだっ!」

 宇宙人の少女はリモコンでオレ達を指す。

「さあ、アイツらをやっつけろ!」

 ブルドーザーもどきのロボットが直立歩行で動き出す。大きく右腕を後ろに反らせ、宇宙人の少女に狙いを定める。

「へ?」

「危ない!」

 宇宙人の少女を殴り潰そうとしたロボットから、無意識にオレは宇宙人の少女を小脇に抱えて助けていた。

 宇宙人の少女の立っていた地面が、ロボットの拳圧で抉られている。

「な、な、な、ななななな何で、ロボットがわたしを襲うんだっ!?」

「オレが知るか! 本当に設定したのか!?」

「したよ! ホラ!」

 宇宙人の少女が説明書をオレに突きつけて見せた。

「読めるか!」

 得体の知れない文字で書かれた説明書は、宇宙人の言語なのだろう。それをオレに見せて、どうする!

「クソッ! 宇宙人っていうのは、危険なものでもドラえもんに売ってしまう未来デパートみたいな連中なのか!?」

「ドラえもんって、何だっ!?」

「ネズミを見たら、地球破壊爆弾で地球を壊そうとする猫型ロボットだよ!」

 あの漫画って子供向けの割には、時々過激な描写があるんだよな。というか、先輩の影響か? 漫画で状況を例えるなんて。

「この星には、そんな恐ろしいロボットが存在するのか!?」

「詳しくは、あとで先輩に聞いてくれ」

 ロボットと距離を取り、宇宙人の少女を下ろすと息を吐き出す。

「あのロボットを止めてくれないか? まともに話も出来ない」

「あ、ああ」

 リモコンをポチポチと押すが、ロボットは止まらない。

「あれ? 何でかな?」

 リモコンはカチャカチャと音を鳴らす。宇宙人の少女はロボットを見るが、ロボットはノシノシと、オレと宇宙人の少女に近づいて来る。

「壊れてんのかっ!? このリモコンはっ!?」

「止まらないのか?」

 宇宙人の少女は涙目でコクコクと頷きながら言葉を溢す。

「ちょっとだけ懲らしめるモードで、謝らせるだけのつもりだったのに――」

 最初から、命を取る気はなかったのか。

「――土下座さえ、してくれれば」

 やっぱり、歪んでやがる。

 宇宙人の少女が頭を抱える。

「どうしよう!?」

 徐々に迫るロボットを見て舌打ちし、再び宇宙人の少女を小脇に抱えようとした時、先輩が前に立った。

「このロボットは走るという方法を取らないみたいだな。で、この宇宙人を殺せば止まるのか?」

「止まるかっ! お前、悪魔みたいな奴だなっ!」

「先に殺すと言ったのは、そっちだろう」

 オレは先輩に話し掛ける。

「本気じゃなかったみたいです。ロボットをけし掛けて、オレ達に土下座させるつもりだったとか」

「子供の悪戯にしては、度が過ぎているな」

「まあ、確かに。――で、ロボットがリモコンの操作を受け付けないみたいです」

「何故、そうなっているのだ?」

「分かんないんだよ~~~っ!! リモコンが壊れたのかもしれない~~~っ!!」

 宇宙人の少女はマジ泣きだった。

 オレは溜息を吐く。

「先輩、少し時間稼げますか?」

「やってみよう。力比べなら負けないだろうからな」

 先輩は前に進み出ると、さっきと同じように殴りつけようとするロボットの右腕を力の発動した左手で受け止めた。

 拳圧で先輩の髪が弾けるように舞うも、先輩は一歩も動かずに佇んでいた。

 その有り得ないような行動に、宇宙人の少女は声を上げる。

「な、何だっ!? あの女はっ!?」

「あれが例の力だよ」

「……例の? あれはリミッターを解除して身体能力を跳ね上げるものだろう!」

「別物だったんだよ。――そんなことより、詳しく話して」

「……え、何を?」

「あのロボットのこと」

「あ、ああ、そうか。あれは宇宙通販で買ったヤツ……」

 本当に未来デパートみたいのがあるのか。

「買ったばっかりなのか?」

 宇宙人の少女は頷いた。

「ちゃんとしたメーカーものなの? リコールとか出てない?」

「メーカーは分からない。出たばかりで、リコールの話なんて出てない」

「そっか」

 オレは宇宙人の少女の頭に手を置く。

「多分、初期不良ってヤツだな」

「初期――何?」

「新しい機械には売り出す前に検証した以外の発見されてないバグが入っていることがある。だから、使ってみてから分かる不具合が出ることを初期不良という」

「で、でも、あれはここの科学よりも、すっと進んだ宇宙人が造ったものなんだぞ!」

「それでも人が造った以上、そういう可能性は0ではないんだ」

「…………」

 宇宙人の少女は黙って俯いてしまった。

「あれを止めるのはリモコンだけ? ロボットに緊急停止のボタンか何かは付いてないの?」

 宇宙人の少女は首を振る。

「ない……」

「そっか」

 オレは宇宙人の少女の頭から手を放し、視線をロボットに向ける。

「壊すしかないな」

「壊せるものか! この星にはない金属で動いてんだぞ!」

「まあ、それでも何とかなるかもしれない。今のところ、君が悪戯に覚醒させた地球人の未知の力っていうのもデタラメだからね」

「え?」

 何も知らないというのは、本当に怖いことなのかもしれない。扱う者に行動が伴っていないと大変なことになる。その見返りがこれで、宇宙人の少女は逆に殺されそうになっている。罰というには、あまりに大きな代償を払うことになった。

 オレが目をやると、宇宙人の少女は震えていた。もう、身を持って分かったことだろう。ならば、尻拭いをするのは年上の人間の役目だ。

「あれは壊すと爆発する代物なの?」

 オレの問い掛けに、宇宙人の少女は素直に答えた。

「レーザーとかが胸から撃てるけど、爆発はしないって……説明書に」

「了解」

 大きく息を吐き出し、頭に力を入れる感じでリラックスする。現実と夢との境界が薄ぼんやりとしてくるにつれて、オレの両足は覆われていく。

「じゃあ、飛び道具から潰すか」

 河川敷で先輩との練習で確認した限界速度で走り出す。風圧で目が開けないほどのスピードでは走れないため、音速を超えるようなことはまずない。今出ているスピードは、フルフェイスのヘルメットを被らずに運転できるバイクの限界速度ぐらいだろう。

 一瞬で宇宙人の少女を置き去りにし、左手の力でロボットを止めている先輩を追い越し、右足を思いっきり振り切る。えげつない打撃を喰らうと、ロボットは5メートルほど後ろまで吹っ飛んだ。

「派手な登場だな」

「悠長なことは言ってられませんよ。あれ、胸からレーザーを撃つらしいです」

「……ハァ?」

「多分、ラピュタのロボット兵みたいのです」

「そ、それは拙いのではないか?」

 その一場面が頭を過ぎったのか、先輩は焦り出した。

「だから、撃たれる前に壊すしかないんですけど、オレの方の力だと、蹴り飛ばした時にロボットごと吹っ飛んじゃって壊せません」

「そうなると握り潰せる、私のスター・プラチナの方が向いているな。――それとホワイト・ラビットと力の名前を呼称しろ」

「言ってる場合ですか」

 無駄口を叩いている間にロボットは起き上がり、胸の部分が開閉して発射口が露出する。よくアニメなんかで見るレンズ状のものが、剥き出しでオレ達に狙いを定めていた。

「ッ!」

 レーザーが発射され、一直線に緑発光する光線が伸びると、それを先輩は左手で押さえ込んだ。

「何で、避けないんですか!」

「後ろに、あの宇宙人が居る!」

 後ろを振り返ると、腰を抜かして尻餅を付いている宇宙人の少女の姿があった。

「助ける義理もないが、死なれるのも寝覚めが悪い!」

 直ぐ目の前で強烈なエネルギーを左手の力で遮りながら、先輩は奥歯を噛む。

「正直、漫画の主人公のように割り切って戦えるものではないな……。この左手に宿る力が、突然、消え失せるのではないかと思うと気が気でない……」

 先輩の額と頬を冷や汗が流れていた。

「もう一回、蹴り飛ばしてきます!」

「待て!」

 動き出そうとしたオレに、先輩が静止を掛ける。

「レーザーなんて高出力のものをいつまでも撃ち続けることが出来るとは思えん。君はレーザーが止まったら、私を抱きかかえてロボットとの距離を詰めろ。私が胸の発射口を破壊する」

「でも――」

「いいか、抱く時はお姫様抱っこだからな」

「…………」

 この人は、こういう状況下でも平常運転なのか。

 だけど、お蔭で……。

「脱力して、緊張は解れました」

 先輩は唇の端を吊り上げると、左手でレーザーを遮断しながらロボットの撃ち終わりを待ち続ける。そして、レーザーが点滅して光を失うと目を見開いた。

「今だ!」

 掛け声の合図と共に、再び足に力が宿る。言いつけ通りに先輩を抱きかかえ、瞬時にロボットとの間合いを詰める。そして、左足でロボットの右胸に足を掛けて止めると、満を持して先輩が左手を突き出す。

「砕け散れ!」

 掌に収まったロボットの発射口のレンズを握り潰し、ガラスのように粉々になったレンズは砂の上に音もなく振り撒かれる。

「念入りに、もう少し壊しておくか!」

 先輩は更に左腕を突き入れ、バキバキと発射口の機械部分を握り潰すとおもむろに左手を引き抜いた。レーザー発射の何に使われた部品かは分からないが、先輩の掌の中でそれらはバチバチと放電を繰り返していた。

「これで、あとはゆっくりと破壊するだけだな」

 ゴミのように機械部品を投げ捨て、先輩はオレの腕から下りた。それと同時に、オレはロボットを蹴り飛ばす。

「両手で捕まれたら片方しか防げないので、転ばしておきます」

「そうだな。――では、片方ずつ壊しに掛かるぞ。手足を捥げば、あれはだるまだ」

 オレは頷くと右に回り、先輩は左に回る。そして、ロボットの腕を破壊しに掛かる。

「さっきは後ろに何もないから吹っ飛ぶしかなかったけど、今なら地面に腕がくっ付いている」

 オレは右足を振り上げ、仰向けで倒れるロボットの左腕を踏み付ける。本来、体重によって威力が上下するが、この力は空間を固定する。左足が地面をピッタリと吸着するように留まり、右足はロボットの左腕ごと地面を貫通する。折れないはずの金属が押し潰されてブッツリと切断された。

 同じようにロボットの左足を腿の付け根から踏み切ると、オレの役目は終わった。

 視線を反対に向ければ、先輩が左手でロボットの右足を握り潰して切断し終えるところだった。

「ふぅ……」

 そのまま地面に腰を下ろしてゆっくりと休みたい気分だったが、レーザーを発射するようなロボットの側でゆっくりと休める気がせず、オレは先輩のところまで歩いて行くことにした。


 …


 俯き長い髪で顔を隠した先輩に近づいて声を掛ける。

「何とかなりましたね」

「……ああ、そうだな」

 先輩は言葉を返すと、倒れそうな体をオレにしがみ付いて堪えた。

「先輩?」

「い、今になって恐怖が襲って来た……」

 しがみ付く両手から震えが伝わり、先輩の呼吸が少し荒いことに気付く。

 そうだった……。先輩は宇宙人の少女を守るため、ロボットのレーザーを受け止めたのだ。 咄嗟のこととはいえ、分かりもしない力を信じて使うなんて、精神にどれだけ負担を掛けることか……。

 力の発動が消えた先輩の左手を右手で握り、オレは先輩に話し掛ける。

「無茶し過ぎですよ」

「すまない。考えるよりも先に動いていた。人間、いざとなると、冷静でなど居られないな」

「確かに。それを悪いだなんて責められません。オレも、ところどころ記憶が飛んでます」

 少し冷たい先輩の左手を握り、オレは安堵の息を吐き出す。

「左手も怪我してませんね」

「ああ、本当に凄い力だな……。命拾いした……」

 左手の温度は少しずつ戻ってきていたが、先輩の体は震えていた。

「まだ怖いままですか?」

「怖いままだ」

 先輩は目を閉じて、必死に恐怖を振り払おうとしているようだった。

「ここに居ると思い出しますから、離れましょう」

「ああ……」

 現実と想像の違い。漫画で勇敢に戦う主人公のように、現実では訓練なしに平常心を保って戦えない。そして、命を懸けて戦ってしまった後で、初めて分かったのは胸を圧迫するような恐怖だけだった。

 ロボットの成れの果てを見ながら、オレは想像する。これが人間だったら、オレ達の心は壊れていたかもしれない、と。人間だったなら血が噴き出し、苦痛に歪む声をあげ、オレ達の手には人の命を刈り取ったという後味の悪さが残るのだ。

「力なんて、持ってても使わないに越したことはない……」

 動けない先輩を抱きかかえると、オレは宇宙人の少女のところへと足を向けた。

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