生きる意味のない俺が、死にたい勇者に出会ったら。

作者 恵比寿ヒナタ

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★★ Very Good!!

心理描写の濃厚さに思わず目を閉じてしまいたくなることもある。自身の辛いことを思い出すこともある。けれど、話自体は淋し気な要素がちらりちらりと顔を出すけれども優しく温かい雰囲気に満ちている、そんなお話しでした。

自分自身の価値を他者が決めることが現代社会であると思います。一度失敗した人間がなかなか救われないのが日本社会だと思います。主人公の生活を見ていると「命なんか、いつ無くなったっていい。」というセリフが悲しい程に自然に読んでいて受け入れてしまいました。暗く苦い心理描写が多く出てきますが読者を置き去りにはしない丁寧な書き方で、暖かさと苦さを一緒に味わうことが出来ます。

心の傷を知っている主人公が「生きる」ということをどう捉えていくか。そのうえでどう生きていくか。それが異世界という特殊な空間で交流しながら行動と思考と共に読み手にじんわりと伝わってきます。

(第一章までのレビューです)

★★★ Excellent!!!

不運なことに、物部三鶴は喧嘩がきっかけで退学を強いられることになる。
これからどうしようかと、途方に暮れていた時、彼は突然落ちてしまった。
どこに?無論、あの「魔界世界」だった。

生きるとは?命の使い方とは?死とは?
心に染みるチートなしの生き方を描いた物語、異世界物としては少し悲しくても辛くても、日々頑張っていく熱い作品です。




★★★ Excellent!!!

この『生きる意味のない俺が、死にたい勇者に出会ったら。』
という物語は私達が生きる上で心に何らかの傷を背負う業を
正面から向き合う骨太のファンタジーである。

「生きる意味が無くたって、生きてりゃもうそれだけでいいんだ!!」
三鶴がネルに放った一言。これはこの物語だけの話ではない。
私達人間が現実に生きる真理である。

つらい現実から目を背け、避けるだけではいけない。
日常に疲れ緩んだ脳に、この小説は染みる!