「付き合ってた頃、


私、


気づいてたかもしれないけど、


恋愛感情なんて、

なかったの。



ただなんとなく寂しくて、

付き合う?なんて軽々しく言っちゃって、

人の気持ちなんにも考えてなくて、


本当にごめん。




でも、

優しくされるのが心地よくて、

誰かの特別であることが嬉しくて、

ずっと言わなかった。



ごめんね。



本当に、ごめんなさい。



たくさん、傷つけた。



本当に、ごめん。



でもね、

花火大会の日、


振られる少し前に、


好きに、


なったの。



もしかしたらもっと前から好きだったのかもしれないけど、

そのときに、

自覚した。



私はこの人が好きだなって。



手を繋いだときも、


すごくドキドキして、


もっと繋いでいたいだなんて思っちゃって、



っ、



もっと、

触れてほしい、


とか、



っ、



触れたい、なんて思った。



それからも、

ずっと好きで好きで、

自分のしたこと、

わがままばっかり言ったこと、

後悔した。


反省した。




あのね、

彼氏がいなくなったからって寂しくてこんなこと言ってるんじゃなくて、


本当に好きで好きで、


言ってるの。



信じてもらえないかも、しれないけど。



だから、


わたしと、



もういっかい、



わたしと、



っ、



付き合ってくれませんか?




私、



私、



わたしっ、



たけるくんが、


尊くんのことがっ、



好きです。




っっっ、




また、尊くんのとなりに、いたい。



尊くんのこと、たくさん知りたい。



尊くんのこと、たくさん笑顔にしたい。



一緒にいろんなところ、行きたい。



嫌なことも楽しいことも、一緒に経験していきたい。




嫌だったら、

もう私のこと好きじゃないなら、

すっぱり断ってください。



私は、


尊くんが好きです。



付き合ってください。」



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