編集済
企画に参加してくださり、ありがとうございました!
字下げ、三点リーダーの使い方、感嘆符の後のスペース等、記法には当然のようにして細やかな神経が通っているだけでなく、使われる言葉が隅々まで美しくて、読み終えて溜息をつくほどでした。
「空から落ちたひとつの星が、僕らの上で瞬いた」という二人の終わりを告げる一文でさえ悲痛な読後感を残すことが無くて、ロマンチックな雰囲気が最後まで貫かれていました。口に出して読んだら何だかリズムが良くて、数えてみたら7-7-7-5なんですね。くだらないこと言いました、ごめんなさい。最高の締めくくりでした。
恋愛モノはあまり好きではなくて進んで読むことがないのですが……このお話は二人の愛と幸福の話を含んでいながら、「好きだ」とか「愛している」とか言い合うのではなく、かわいらしく夢のある会話がなされていて、カラリとした気分で読むことができました。
「あと一時間だよ」の意味が、最後の最後で明かされる構成も素晴らしかったです。
今回テーマとして指定させていただいたメリーバッドエンドという点では、「愛する人の隣で世界の終わりを迎えられること程幸せなことはない」という一文と、読者の視点で見た二人の死という不幸が見事に共存していて、「こういうのを求めていた……!」と震えています。
mogaさんの文章に出会えただけでも、この企画を立ち上げた収穫がありました。
私の活動は主にTwitterで、そちらに物書きさん仲間がいるのですが、もしよろしければ皆さんに紹介してもいいでしょうか?
描写する言葉が、非常に詩的で、情景が美しく浮かんできました。
登場する道具たちも、懐かしさと切なさを引き出されるもので、ラストの物静かさがより際立つようでもあります。
二人の関係がなぞる、「変わらない」ということの意味が心を静かに打つようでした。
最後に、自主企画への参加、ありがとうございました!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
同題異話という企画自体は以前から知っていて、ずっと参加したいなと思っていました。でもストーリーが思いつかなかったので参加できていなかったんです。それが今回の初参加作品で、今まで見たことがないくらいの評価をいただけて正直感激してます。
最後になりますが、企画に参加させて頂きありがとうございました。来月以降の同題異話にも参加できるよう頑張ります!
『視線を落とした先に、大口を開けこちらを窺う怪物がいた。それは単なる冷蔵庫かもしれないし、瞬きの間に僕らを噛み砕く化け物かもしれない』という文に象徴される非現実的かつ曖昧な雰囲気が物語全体に充満していてその点は非常に素敵ですが、一方でところどころで湧き出てくるままのアイディアを統制出来ていないような印象を持ちました(例えば破れた傘を自由の象徴だと言った直後に傘を探しに行ったり、或いはこの繊細な世界観の中でキャラクターにだけゴテゴテの固有名詞が与えられているのもちょっと引っかかりました…)。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
確かに所々不自然になっていますね…。修正しておきます。
名前については私としてもつけない方が作中の雰囲気と合うと思ったので迷ったのですが、やっぱりずっと彼女だとか呼び続けるのもおかしな感じになるような気がしたのでつけたんです。
同い年とは思えないくらい面白かったです。
お互い、最終選考まで残るといいですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
できれば最終選考、あわよくばもっと先まで行きたいですね!
皐月さんも頑張ってください!