社会人が社会人力を活かして、異世界/異能ファンタジーを生き抜く物語。

社会人が社会人力を活かして、異世界/異能ファンタジーを生き抜く物語。

主人公が社会人で常識をわきまえており、無茶なことは言わないし、意気がったりしない。
ただ、非日常な場面でもその常識的な態度が崩れず、そこに醸し出される異常性がなんとも言えないアクセントとして僕の心を捉えて離さない。

web小説等、物語を摂取する量が年々増えているが、僕は結構な中年なので固有名詞がなかなか頭に入ってこない。
その点、ぶんころり先生の作品では、地の文で主人公が登場人物の特徴を端的にとらえたあだ名で呼称することが多く、久しぶりの登場でも思い出すことができる。
そんなところも好きだ。

ぶんころり入門としておすすめ。
※既発表作は、もう少し主人公に癖がありますので、この作品で慣れてから手を出しても遅くはないかと。