この素晴らしいハロウィンにお菓子を!-2
「お、おい。この格好はなんなんだよ」
「どうですか! 私のいつものかっこうですよ!」
「どうもこうもなんで俺に合うサイズがあるんだよ。ハロウィンの準備なんもしてないって言ってただろ。しかもお前は俺の恰好って」
「本当は違うように…ま、まあいいじゃないですか!これで逆の恰好とサキュバスの恰好をした三人でお菓子集めができますね!」
「わ、私は本当にこの格好で街に繰り出さなきゃいけないのか? こ、このままだと性欲を弄ばせてる屈強な冒険者たちが私を見て…」
「この街にそこまで屈強な冒険者はいないでしょう? というかダクネスとしてはその羞恥感がまたいいのではないのですか?」
「私のことをなんだと思っているのだ。というかカズマは私の鎧を着て出かける気はないのか?」
「動けねえよ。ほら、行くぞ」
…ウィズ魔道具店にて
「まあ、お菓子がもらえそうな当てがここくらいしか知り合いではいないわけなのですが…」
「おいめぐみん。何言ってんだよ。何人もお前にお菓子をあげようとしてただろ。トリックオアトリートも言われてないのに」
「私のことを皆はどう思っているのですか。もう結婚だってできるし、お酒だって飲める年齢なのですよ? お菓子をそんなにやすやすともらうなんて…」
「ロリっ子」
「何おお!?」
「まあまあ二人とも喧嘩などしていないで入るぞ」
「おっ、これはこれは。屋敷で仲間に襲われかけたのが実は結構うれしかった大事な時に幸運値が働かない冒険者と未だに服装に照れながらも喜びを感じているド変態とロリっ子ではないか。今日はどうしたのだ? ああ、わかったぞ。この本物の
お前らで言うお化けに当たるであろう我々に貢物を持ってきたのだな? くるしゅうない」
「そ、そ、そ、そんなことないし」
「それだけはいうなあああ」
「打っていいですか」
「まあ、そんなことはいい。どうせ我々にトリックオアトリートといたずらも出来ないのにお菓子をたかりに来たのであろう? くれてやるわっ」
「そう、あっけなくすべてを言われてもらうのはなんだか癪なんだが。。」
「そう言えば今日はあの駄女神はいないのか? 吾輩としてはうれしい余りなのだが」
「そうなんだよ。どこかでアクアを見てないか?」
「見たくもないし、見てもいないな」
「そうか、ありがとう。ってかウィズはどうしたんだ?」
「赤字店主は身を持って金を稼ぎに行っているぞ」
「内容は聞かないでおくよ。ありがとうよ」
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