承
第13話 選択
35 K-1
巻き込まれた被害者だから、ではないんだろうと思った。
彼女には絶対に話すなと言われたし。
さっき出てきた通り、俺の名前は「加野(かの)」だ。
ここで、今度こそ、久知野氏のことが重要になってくる。
端的に言えば、
久知野氏の子孫の中に加野氏というのがいて、
俺はその子孫の可能性が高いという。
そんな話両親や祖父母に聞いたこともないんだが、
リーダーたちの会社が一晩である程度調べたそうだ。
やばい。
今回の事件は、学校というより久知野氏の問題らしい。
俺は、
・超オカルトな裏の世界的なことを知ってヤバイことに飛び込む
・彼女ともどもすぐに引っ越して名前を変え、何も知らずに生きる
(一生追っ手が来ないで済むとは限らない)
という二択を迫られた。
こんなところでカキコしてるってことはまあ、
前者選んじゃったわけですよ。
口調こんなんにしないとやってられない。
知りたいと申し出た途端、
リーダーは俺を連れ出して、
知らない家へ連れていった。
でかい屋敷だった。
俺はリーダーに案内され、
その屋敷にあるでかい図書室に入った。
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