第4話 最初の恐怖
8 K-1
その時俺と一緒に教室に居たのは、迷彩の人を除くと、
俺とM子、そのクラスの人が20人くらい(7割以上女子だったと思う)、
担任の先生、クラスの人の友人(俺たちとも違う学校の人)が何人か。
最初はかすかだったんだけど、もう少しはっきり悲鳴が聞こえるようになってきて、女子が叫び出して担任と迷彩の人でなだめてる間に、
明らかにこの同じ棟内から叫び声が聞こえてきて多くの女子がしくしく泣き出した。
迷彩の人が、おそらくウィルスによって発症した人がいたんだろうと言った。
発症すると見た目でわかる大きな変化があるからだろう、と冷静に話していたが、どういう変化なのかは皮膚の症状だとしか言ってくれなかった。この時いろいろ聞き出せてれば後が楽だったかもしれない。
悲鳴は連続ではないが、違った場所から何回か聞こえ、半分くらいの女子が恐慌状態になって迷彩の人を押しのけて教室を出て行ってしまった。
もちろん、彼女たちとは、もう会えなかった。何人かは生き残ったかもしれないけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます