第4話 最初の恐怖

8 K-1

その時俺と一緒に教室に居たのは、迷彩の人を除くと、

俺とM子、そのクラスの人が20人くらい(7割以上女子だったと思う)、

担任の先生、クラスの人の友人(俺たちとも違う学校の人)が何人か。


最初はかすかだったんだけど、もう少しはっきり悲鳴が聞こえるようになってきて、女子が叫び出して担任と迷彩の人でなだめてる間に、

明らかにこの同じ棟内から叫び声が聞こえてきて多くの女子がしくしく泣き出した。

迷彩の人が、おそらくウィルスによって発症した人がいたんだろうと言った。


発症すると見た目でわかる大きな変化があるからだろう、と冷静に話していたが、どういう変化なのかは皮膚の症状だとしか言ってくれなかった。この時いろいろ聞き出せてれば後が楽だったかもしれない。


悲鳴は連続ではないが、違った場所から何回か聞こえ、半分くらいの女子が恐慌状態になって迷彩の人を押しのけて教室を出て行ってしまった。


もちろん、彼女たちとは、もう会えなかった。何人かは生き残ったかもしれないけど。

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