第3話 説明
7 K-1
迷彩の人が薬を注射している間に、色が違う迷彩の人が入ってきた。最後の一人に注射がうたれたのを見届けると、説明を始めた。遅くても一時間くらい待つと、陰性か陽性か分かると言っていた。陽性の人は分かり次第体育館に移動、陰性の人は正門前まで連れられてもう一度消毒を受ける。で、人が完全に居なくなったら教室を消毒して、次の教室の人の結果を見る。以下繰り返し。
これも、だいぶ後で、
一度全部消毒
→陰性の人を逃がす
→陽性の人を逃がす
→全部消毒
にしたら一回一回通り道を消毒しなくていいと思ったんだけど、その時は余裕というか思いつくことはなかった。
俺たちのいる教室では、陽性が三人くらいいた。久知野の女子だったのだけ憶えてる。で、その彼女たちが迷彩に案内されて去っていったあと、俺たちは待たされた。まだ16時にもならないうちに、夜まで時間がかかるからと言われ迷彩服からパンと飲み物と、あと男性だけおにぎりを渡された。
スマホのゲームアプリで遊んだり、居る教室の片づけをしたりしていたけど、片付けが済み、16時過ぎくらいに迷彩服にスマホの電源落とせって言われてからはすぐに退屈になった。壁ぎわに座って寝てる人もいた。
陽が落ち切ってしまいそうな頃、かすかに悲鳴が聞こえた。
17時過ぎだったと思う。
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