第44話 ダンジョンを進む4


気を取り直して先に進む。


階段を降りると少し涼しく感じられた。


荒れ地だ。


植物は僅かしかない。


そして14階層の魔物はレッドデビルクラブという蟹だった。


大きさはデビルスコーピオンの倍ほどあり、大型トラックほどだ。


この蟹のお化けも冒険者ギルドの話ではダンジョンだけで確認されている魔物らしい。


パスロシステム君によると北の方の島にもいるという。


この蟹の甲殻は固い。


兎に角固い。


力学的な攻撃は無理か。



「サンダーランス」



雷の槍だ。


これは効いたみたいだね。


火炎の槍でも有効なようだ。


実際の魔物だと素材のことがあるので無理だがダンジョンの魔物は消えてしまうので焼いたりボロボロにしてもいいので複数の個体が集まってきたら完全凍結や火炎地獄も使えるね。


ドロップアイテムはレッドデビルクラブの甲殻か蟹肉だよ。


この蟹肉は大変に美味しいらしい。



蟹肉が欲しくて狩りまくってしまった。


あっちへ、こっちへとボス部屋とは関係ない所へも。。。。




いかん時間がない。


ボスはレッドデビルキングクラブとレッドデビルクイーンクラブ。


強そうなので、重力魔法で押し潰してみた。


簡単に倒すことができたが強さがよくわからなかった。



宝箱からは魔石とレッドデビルキングクラブの蟹肉とレッドデビルクイーンクラブの蟹みそだった。


パスロシステム君からの情報だとすごい高級食材だとか。


ボスの強さをを知るためにも周回をしますか。


出口の扉を出てすぐに入り口の扉の前に転移。


中を覗くともうすでにボスがいた。


計6回ボスを倒し、レッドデビルキングクラブの蟹肉とレッドデビルクイーンクラブの蟹みそを十分に調達できた。


いや、レッドデビルキングクラブとレッドデビルクイーンクラブの強さを確認できた。


サンダーランスは有効、完全凍結や火炎地獄も使える。


完全凍結や火炎地獄は威力を抑えたよ。


私が作った上級の剣だと10連撃でやっと甲羅にひびを入れることができた。


私が作った国宝級の剣の3連撃で倒せた。


やはりこの蟹の討伐には魔法の方がいいかな。



    *     *



「蟹肉を手に入れたよ」



今日の鶯シティーは蟹祭りになってしまった。


レッドデビルキングクラブの蟹肉は最高だったよ。



「今度はいつ食べることができるんですか?」


「なかなか手に入らないと思うから」


「そうなのですか?」



今度皆さんを連れてレッドデビルクラブ狩りに行くのもいいなあ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る