第39話 初めての討伐
魔物の討伐を実際にやってみることにした。
参加者は私とアリスとコリス。
そして魔物討伐用オートマタ5体。
ただし、護衛用。
目的は素材の確保と鶯学園の生徒への魔物討伐実習のためには自分も体験しておかないといけないという理由。
そして簡単に魔物を討伐する方法を探ろうかな。
魔物を討伐する方法とは。
1、心臓の破壊。
2、脳の破壊。
3、脳と心臓を繋ぐ神経の破壊。
4、体内の血液をなくす。
5、魔石の破壊。
しかし、脳も心臓も大事な素材だ。
そして血液や内臓や魔石も同様だ。
3の破壊は首を落とすということだ。
だから首を落とすのが素材を大事にしたよい討伐であるというは一般的だよ。
殺した後に解体を行わなくてはならない。
解体方法も神様から学んである。
初めは手作業で、その後は魔法で行えるようになった。
解剖と同じだからすぐ覚えることができた。
結界魔法と風魔法と転移魔法の一種の引き寄せ魔法と収納の複合業だ。
引き寄せ魔法は特定のものを呼び寄せるものだ。
普通は生物を対象には行えない。
だから解体魔法は討伐を終了した魔物が対象になる。
私は普通ではない。
転移魔法の一種、生きている魔物を対象に魔石摘出魔法が使えるようになってしまった。
使える距離は20mで視認していることが条件だ。
結界を張る魔物の場合は結界を破壊しないと駄目だ。
この討伐法を簡易討伐法としておいた。
* *
狩人や冒険者がこないエリアということでアクレア帝国の北にある魔物の森へ行くことにした。
アクレア帝国の冒険者ギルドからの情報で魔物が周辺に出ることが増えて困っているとのことだ。
一応、クエストということにしてもらい皇帝にも知らせた。
ゴブリン、デビルラビットは問題なく首を落として討伐できた。
アリスとコリスも問題ない。
まあ、今回はいい武器を渡してあるからね。
武器でできるだけ討伐。
攻撃魔法も使っていいけど素材が傷まないように注意。
二人にはそう伝えてある。
解体魔法で素材として必要な部分を回収する。
今回素材のうち約半分はアクレア帝国のギルドに納入する事になっている。
もちろん、討伐部位を忘れずに回収した。
私はオーク・リザードマン・オーガ・デビルホース・デビルスネーク・フォレストウルフも問題なく首を落とせた。
アリスとコリスはデビルスネークとフォレストウルフが相手だと単独では大変そうだ。
二人で連携すれば問題ないが、2回に1度は連携がうまくいかない。
「先走るな。掛け声を掛けろ」
「「きゃーあ」」
二人がぶつかっているよ。
仕方ないので援護に入る。
「あとで連携の訓練な」
「「・・・はい」」
「何か?」
「あの冒険者に登録する時、薬草採集や弱い魔物の討伐って言われたような・・・・」
「それじゃあ、鶯学園の生徒に追いつけないよ。実戦が大事だ。実戦は経験を増やすことが重要」
「はあ」
その後、簡単討伐法で討伐も行う。
魔石摘出魔法とすぐ直後に解体魔法を行い素材がいい状態で回収できるように配慮した。
まだレベルが低いが元女神である二人はこれを使えるようになる素質はある。
魔石摘出はかなり近づかないと駄目だが何とかなった。
レベルが上がれば離れた位置からも可能だろう。
鶯学園の生徒や召喚勇者の中で使えるようになる4人ぐらいかな。
サオリさんとミユキ先生は除くけどね。
フォレストベアとサーベルタイガーの武器による討伐も問題はないか。
簡易討伐法も有効だ。
アリスとコリスの武器と攻撃魔法による討伐の時には私が援護を入れたけど。
ただ、魔物の数が少し増えると息が上がってしまっているね。
二人の場合、簡易討伐は武器の併用をうまく行わないと無理そうだ。
「それじゃ、次はあれね」
「「ド、ドラゴン!!」」
「黒竜だね。魔法も使うから3人で注意していこう。武器で行くよ。攻撃魔法はいいけど簡易討伐はなし」
結界が使える相手は厄介だけど何とかなるだろう。
魔力弾で結界破壊攻撃を行ったら簡単に結界が壊れた。
あら、弱いね。
鱗は固いと言っていたけど私の作った剣で簡単に首を落とせたよ。
次の出てきた赤竜はアリスが首を落とした。
「疲れた・・・・・」
「キメラがまだ出てきていないな」
「まだやるんですか?」
「まあ、よく頑張ったからいいか。レベルも上がったのがわかるよね」
「あ、本当だ」
「まあ、元女神だという効果だよ。これからもがんばれ」
「はい」
元女神も訓練を通して少し素直になったようだ。
今回の成果
ゴブリン 54
デビルラビット 14
オーク88
リザードマン78
オーガ9
デビルホース3
デビルスネーク23
フォレストウルフ77
フォレストベア6
サーベルタイガー10
黒竜 1
赤竜 1
狩りすぎたかな?
黒竜は鶯シティー、赤竜はアクレア帝国に納入した。
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