第23話 国際連邦臨時総会2
翌日、改めて国際連邦臨時総会が開かれた。
その場では昨日の騒動の事実確認を行われ、悪魔の厄介さを再確認した。
こういう場で各国が経緯の認識を共有することは大事だ。
間違った情報を得ている場合や思い込みはしっかりと訂正しておく。
写真付きの資料も用意して渡した。
これからの悪魔対策にも役立つことだろう。
私の方からも各国で行う悪魔対策についてアドバイスをさせてもらう予定だ。
パルハ辺境伯夫妻の無事を喜び、二人のこれからの活躍を期待する意見が多く出された。
彼らは勇者と聖女だからね。
これから活躍してもらいたい。
その後、鶯シティーを都市国家として全会一致で承認し、同時に国際連邦加盟が認めれれた。
これから各地に鶯シティーと交易等をおこなう拠点を設けることも決定した。
各地への技術や物品の供与の方法等の詳細に関してこれから話し合っていくことになるのだが。
さらに神の使徒タカシからこれからの悪魔撲滅に関連の内容が提案した。
主な内容は次のようなものだ。
1、召喚勇者の掌握と訓練の徹底
2、この世界出身者が悪魔に対抗できるような上級職や特別職になれるように養成する
3、悪魔が誕生しないような社会環境をつくる
4、中級以上の悪魔を全て倒した後には召喚された勇者を原則すべて地球に送還する
3番に関しては貧困対策と教育ということになるのだが・・・・
貧困は心の隙を作り悪魔だ誕生することにつながるからね。
詳細はこれからさらに事務レベルの話し合いが必要だね。
これからは会議の回数も増えそうだ。
この事は国際連邦本部の職員にとっては頭の痛いところだろう。
とくに経費的な面において・・・・・。
そこからは召喚勇者も交えてさらに悪魔対策の会議が続けられた。
今回の悪魔対策の内容に関しては召喚勇者にとっては不満もあるだろう予想したが、昨日の顛末を知って圧倒的な力の差を思い知ったようで悪魔対策の方向性に関して特に異論は出なかった。
後日、神の使徒と召喚勇者だけでの話し合いが行われることも決まった。
えーと、いつにするかな?
夕方からは昨日予定していた懇親会が開かれた。
ここでトラブルが発生した。
用意されていた料理の量が圧倒的に足りなかった。
総長秘書が召喚勇者や今回参加した領主の人数を入れるのを忘れてしまったようだ。
さらに懇親会が延期になったことで使えなくなってしまった料理も出てしまったようだ。
直ちにパーティーの形式をバイキング形式に変えることになったが今から充分な量の料理を調達するのは困難なようだった。
仕方がないからお手伝いをしますか。
こちらで料理を準備する旨を伝えたら大変に感謝された。
そこで鶯シティーからの地球の料理としてパーティー用和風・洋風・中華風のオードブルや肉まんやおにぎりなどを用意した。
日本出身の召喚勇者たちは久しぶりの地球の味の涙を流して喜んでいた。
ここにいる召喚勇者たちはまだ召喚されて長くて1年程度だと思うが・・・・
私も地球でも様々な調査や任務に携わった。
海外での特殊な調査や任務では日本で食べられるような料理は1年半も食べられなかったことはあるぞ。
一月もの間、コンバットレーションだけだったこともあったよ・・・・。
食は大事だけど召喚勇者は精神的に弱いんじゃないか?
スイーツもそれなりに持ってきた。
これも大人気だったよ。
そうこうするうちに話の流れで鶯シティーの視察の要望が出た。
スケジュール調整はうまくいくかな?
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