第24話 自由都市国家鶯シティー
翌日には鶯シティーの視察を行う事となった。
各国代表団も一度本国に帰って、また国際連邦都市を訪れるのはロスがあり過ぎるからだ。
召喚勇者一行も一緒に視察に行くことになったよ。
移動のために車内に転移ゲートを設置していない大型バスを2台用意した。
バス自体が鶯シティーの車庫や3日前に完成したばかりの迎賓館転移専用車寄せに転移できる。
勿論、セキュリティーを考え操作できるのは誰でもという訳ではないが・・・。
朝10時に転移で国際連邦本部から迎賓館に到着した。
まず初めに迎賓館で映像を見せながら街の概要の説明を行った。
その後はグループに分かれて見学をする。
交通機関は地下鉄、あとは歩きだからよろしく。
馬車がないことに驚いていたが地上では歩きか専用道を通る自転車だからね。
自転車に乗りたがっていたが練習が必要だよ。
三輪自転車は数が少ないから今回は無理だよ。
荷物の輸送はここの住民はみんな腕輪の収納に入れる貨物車などはほとんど不要。
地下鉄から降りて駅から歩いてすぐに目的地に行けるから、都市内では地下の専用通路を通る魔動カートの利用者も少ない。
地下だけだと都市内の様子がわからなくので1路線だけある高架鉄道で街全体を見学した。
そして一度、迎賓館に戻る。
昼食を迎賓館で済ませた後は希望する場所へと案内する。
召喚勇者たちも日本の街並みに感動している。
実際に彼らがこの街に来るときには内壁外に用意しているもう一つの街の方に住んでもらうことになる予定だ。
そちらは交易街ということになる。
こちらの街は鶯学園関係者専用の街だ。
こちらの街は女子高の生徒や教職員がやって来ているのだから女子高の敷地そのものまたは延長というふうに考えられる。
校長や教職員の方の要望もあって他の交流には気を付けている。
学校行事の中でこのようになったのだから地球に帰るまで生徒をしっかりと保護したいということらしい。
一人でも生徒が欠けたら地球の人たちに知られないように問題解決ということにはならないからね。
だから私も賛成だよ。
そして迎賓館で希望する場所を聞き、グループを作り、2時間の日程で3か所程度案内した。
それぞれの要望によってショッピングセンターや住居や公園や学校や工場などを見学してもらう。
特にショッピングセンターに皆さんが大変に興味を持っていた。
まあ、今回は買い物はできないよ。
彼らは円を持っていないし交換レートも決まっていない。
内壁東側に作っている交易街に後で寄る予定にしている。
交易街には品数は少ないがこちらの世界貨幣で購入ができるように店が用意してある。
実際に運用はもう少し先だが今日の様なことを考えて急遽営業できるようにした。
見学を終え、交易街に移動する。
東門を出て通路を200m進むと内壁と同じような壁で囲まれた交易街がある。
交易街は東西2km南北は6kmある。
交易街を囲む交易街内壁を造ってから中に一つずつ建物や施設を造った。
ショッピングセンターが2つ、住宅街、商店街、公園、農畜産エリアや様々な厚生施設。
外から来る人が滞在できる宿屋もある。
ビジネスホテルという感じでできている。
地下鉄や地下道や遊歩道や自転車専用道路は生徒たちが住む町と同じだ。
こちらにないのは学校と植物園と動物園と水族館などだ。
本人たちが了承すれば、召喚勇者たちにはこの街に住んでもらうことになる。
さて、将来、この交易街までは各国からはどのように訪れるか?
各国を通っている街道からパスロ大森林の外縁部に脇道を伸ばし、各国と交易交流するためにいくつかの街を作る予定だ。
それらの街とパスロ大森林の地下を走る高速鉄道で結ぶことにしている。
高速鉄度のトンネルは大深度地下に作る。
魔法とゴーレムを使えば1日で100kmのトンネルも簡単に作れる。
鶯シティーの駅を交易街内壁の外側に作る準備ができている。
パスロ大森林外縁部に作る街への脇道が接続できる街道が通っている国々とは街道から交易交流のための街までの道の整備の合意も昨日のうちに完了した。
パスロ大森林外の脇道部分もこちらで請け負う方向性になっている。
その方も早く、安く工事ができる。
各国から工事費も頂けることになっているよ。
交易街を鶯シティー交易街区と呼ぶことになっている。
学校のある方は鶯シティー学園街区だ。
鶯シティー交易街区には各国の大使館が置かれることになった。
早速、建物の位置を決めた。
数日あれば完成させることはできる。
ゴーレムと魔法は便利だ。
土産も買い、視察も終わり、各国代表団と召喚勇者を国際連邦本部へと送っていった。
召喚勇者との話し合いは明日国際連邦本部で行うことでいいかな?
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