第19話 閑話2 駅弁の話
女子高の教員だった私は召喚されて異世界に来てしまった。
でも神の使徒であるタカシさんに救出され、今は近代的な町で暮らしている。
タカシさんの話では神様が各種のお店を複製してくれたんだって・・・。
それにしてもここは凄過ぎるよ。
神様が複製してくれた店には駅弁屋さんもある。
旅行好きな私にはたまらんね。
駅弁売り場がこの街の4か所の駅の構内外にあるんだよ。
東京駅構内に全国の駅弁を扱っている駅弁屋さんや新横浜駅新幹線改札口前にあるシウマイが有名なお弁当屋さんもある。
しかし、
「タカシさん、横浜で売っている平日の午前限定のお弁当がないよ」
「しょうがないですよ。私もあの弁当は好きだけど、この街を複製したのが地球の昼過ぎだったんだから」
「追加できないの?」
「無理ですよ。もしできても数年後ですね」
そう、地球はまだ転移してから2時間経っていないのだからって。
平日の午前限定のお弁当が入荷するのは2年後?
いや、地球では明日は土曜日だからここの時間で7年後ぐらいかな?
これは諦めよう。
他にも全国のお土産やお弁当があるのは嬉しいね。
函館や旭川や札幌や稚内の駅弁もあるんだ。
お~厚岸のかきめしも。
静岡や名古屋や岡山や博多の駅弁もあったよ。
空港で売っている空弁のコーナーもあるね。
全国駅弁祭りか!
この世界にいるうちに全部制覇したいな。
まあ、時間があるから大丈夫だよね。
あ、レベルを上げないとお弁当を食べた記憶が消えちゃうよ。
頑張らないと!
それから駅弁を好きな時に食べるためにも稼がないといけないな。
ところで確かタカシさんの自宅周辺以外はタカシさんが利用したことのある店ということだけど、それって彼が稚内や厚岸にも行ったことがあるっていうことだよね?
いいな、私も駅弁を楽しむ鉄道の旅に行きたいよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます