第17話 閑話 こしあん、粒あん

街に慣れてきた女性陣が向かうのは甘味の店。


今日も和菓子屋で井戸端会議?



「タカシさん。いいところに来ましたね」



気が付かれてしまった。


知らんぷりをして通り過ぎる予定だったのに・・・・。



「どうしました?」


「はい。タカシさんはこしあんとつぶあん、どちらが好きですか?」


「いきなりどうしたんですか?」


「いや、ユミが粒あんが食べれないって、可哀そうな事を言っているので議論していたらヒートアップしちゃって」


「ミサだって赤福は好きでしょ。あれはこしあんだよ。粒あんは小豆の皮が歯に引っかかるよ」


「おばあさんのようなこと言わないで。健康には粒あんがいいのよ。ポリフェノールや食部繊維がいっぱいだよ」


「手間暇はこしあんの方がかかっているんだよ。口当たりもいいし」


「それは人好き好きだよ」


「こしあん派はつぶあん派より多いんだよ」


「「タカシさんはどっち?」」


「はあ、食べるものによって違うかな。でもどちらも好きだな。大福やつぼ焼きもいいし、人形焼きや赤福もいいよ」



この後も二人の議論は続いていた。


平和だからできるどちらでもいいような議論だよね。


二人の友人が二人の様子が転移前に戻ったよと言っていた。


転移の後、落ち込んでいた二人に笑顔が戻ってきたことはいいことだよね。



今日も平和な鶯シティーでした。




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