コードネーム KK

コードネーム KK: ナゾの上司からいつも電話で依頼や派遣を受け その世界では名の知れた仕事人 依頼元に迅速に出向きスマートに仕事をこなす事で有名(実はベビーシッター)


派遣元締め:温和ながらに無駄に影のある言い回しをする じぃさん


ちびっこA.B.C(人数に応じて変更)

パパ.ママ:いたって普通?の能天気


SE(電話をかけるおと)


KK:「こちら KK 例の仕事は終わった。今回は案外あっさり片がつくぬるい仕事だったよ。報酬はいつもの通り口座に振り込んでくれ。」


元締め:「おぅおぅ 思ったよりも早く済んだの。さすがはKK。仕事の速さと仕上げに好評ありじゃな。早々に依頼人から礼が来とったぞ。」


KK:「なに思ったより やっこさんが早い帰りでな。目標者もすんなりオレの手に落ちた。タイミングが味方したんだろうよ。」


元締め:「運も実力のうちとは よう言ったもんじゃ。そのおかげで さっそく次の依頼が入っておる。先方さんは KKをご指名じゃたが まだかかるやもと思うてな 他にまわそうと 名簿リストをチェックしてたところじゃ。」


KK:「おいおい おやっさん。オレを指名してくれてんだ。他のもんじゃクレームどころか あんたの看板にキズをつけやしねーか?なんたって オレはこの世界で...」


元締め:「分かっておる。コードネームKK。わしがこの仕事を切り盛りしてから この業界でお前さんほど見事な仕事ができる人材はおらん。ここまで看板がデカくなったのも お前さんがいたからじゃ。」


KK:「おやっさんも中々 口が達者になったもんだ。で?次の依頼先は?」


元締め:「さすがはプロじゃの。仕事の方が優先か。今 GPSでお前さんの居場所を見たが これもまた運のいいことじゃ。4ブロック先の建物 向かいにコーヒーショップがある家じゃ。約束の時間までまだある。1杯立ち寄ってからでもよかろう。」


KK:「おやっさん そんな事じゃこの商売やってけねーぜ。時間があるなら 一足先に建物の内部構造 周辺の危機管理が第1だ。」


元締め:「これはこれは さすがはプロ意識が高いのぉ。野暮な事を言ってしまったわ。」


KK:「じゃ おやっさん 依頼人にはオレが行くと伝えてくれよ。」

SE(がちゃん:電話の切れる音::KKの足音)


KK:「ココか。まぁ平凡な一戸建て庭付き と言った所か。周辺の車通りや怪しい人影も今のところ少ない...。オレのミスで目標者が逃げて隠れられそうな場所も そう少ないな…。」


SE(玄関が開く音ガチャ)


父:「おお!よく来てくれました!ミスターKK。週末となるとKKさんの予約は殺到すると聞いて なかば諦めようかと思ってたんです。」


母:「でも...うちの子たち 他の家で ミスターKKの事を聞いてから 絶対KKさんがいい!って聞かなくて...」


ちびっこA:「わぁーKKきたよぉー!カッコイイ!」

ちびっこB:「ホントに全身真っ黒だー!宇宙人捕まえる人みたーい!」

ちびっこC:「ねーねー スパイ秘密道具みせてー!」


父:「すみません...ウチ 3人いるんですけど 大丈夫ですか? 元締めさんは 基本2人までと聞いてたんですが…。」


KK:「.(つぶやくように)..あのたぬきオヤジ 目標者が3人とは言ってなかったぞ…」


母:「やっぱり...3人は難しいですか…?」


ちびっこたち:「えー帰っちゃうのー? KKと遊びたかったのにー(各々不満をぼやく)」

(自由に不満を言ってるとこ 遮断するように)

KK:「ちょ、ちょっと待て!オレはプロだ。1度受けた依頼は 例え想定外だろうと仕事はこなす!オレをなめてもらっちゃ こまるな。」


父:「ありがとうございます!実は...今日 結婚記念日で コイツと久々に(照れながら)デートでもって...。」


母:「もう あなたったら。」


ちびっこたち:「KKおじさーん おうちいこ!ゲームしよ」

「えー お人形さん遊びー」「なん言ってんだよ スパイごっこ!」


父:「では ミスターKK よろしくお願いしまーす(フェードアウト)」

(エンドロール)

KK:「オレはKK。業界で びんわんの仕事人だ。例え対象者が何人だろうが依頼はこなす。 この街で名の通った ベビーシッター コードネームKKとは 俺の事だ。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る