第18話 ハッピークリスマス
俺は皆から離れ、その後山の手の街をどこに行くあてもなく、
トボトボと歩いた。
立ち止まれば大声で泣いてしまいそうだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
私は涙を拭き不幸ぶる女にはならないと決めた。
即日石橋さんに
『お話したいことがあるのでお時間いただけませんか?』
とお願いした。
昔から決心した後の行動は早い。
石橋さんに対して何か問題があってお断りしたのではなかった
こと、海という恋人がいた為であったこと、前にも話したことで
重複していたけれど今の真剣な気持ちを伝えたくて丁寧に説明した。
今の海には私との結婚は重荷でしかないこと。
でも私自身今結婚に向かっていきたいこと。
こんな身勝手な自分だが結婚前提の話をもういちど再考して
もらえないだろうかということを自分なりの精一杯でお話した。
彼はずっと一通り私が話すのをだまって聞いてくれた。
そして……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます