第8話 ハッピークリスマス 


 このまましばらく会社で働くにあたりキャリアアップの為の

スクールに通うことにしたから忙しくなるとかで。


 そのスクールが半年で終了するからそれまではあまり

会えないと言われている。



 ということで俺も絢のことを気にすることなく羽目を

外して遊べる。


 絢には内緒だが今ちょっとしたモテ期で人生初で

浮かれ気味である。


 同期の奴と俺、派遣から来ている女の子たちふたりと

最近よくつるむようになった。


 最初は昼食を一緒に摂っていた程度だったけど、絢が忙しくて

休日会えなくなったので、休日の日も4人で出掛けたり

するようになった。



 2人っきりでデートしているわけでもないから浮気には

当てはまらないと思う。

 絶対に。



 たまには絢とも彼女のスクール帰りに会ってもいいかも。

 メールでちらっと絢に提案してみようか。



        ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 



 マジ切れした日から一度もこの部屋に海を招いていない。

 そんな気になれないから。


 海とは普通にメールしている。


 もう海に望むものは何もない。

 だから最近では何事もなかったかのように振舞ってる。


 私の中にあった彼に対する暖かで大切な想いは、きれいさっぱり

全て消えてなくなってしまった。



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