第6話 ハッピークリスマス 

 

 ショックだった。ここまでだとは思わなかった。


 あんまりな言いように、つい思わず興奮してしまった。


 私の切れっぷりに海が引いてたのが手に取るように分かり

それが又、情けなさに拍車をかけた。


 どう言おうかと考えていたんだろうけれど、しばらくの間

固まってた海は『まだ考えられない遊んでたい』とだけ言い放つと

這う這うの体で逃げ帰るように私の部屋をあとにした。



 断るにしても来年考えられないとしても、

私がマジ切れしているからとしても、


 せめていついつの頃には結婚しようとか結婚の約束をして

私を安心させてくれてもよかったんじゃない?



 あまりの拒否っぷりに私は心底情けなくなって、海が

いなくなった部屋で泣いた。



 中学3年の時何度も断ったのにどーしても私のことが

好きだと言って告白してきた海。 


 根負けして付き合うことをOKした。



 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る