第4話 ハッピークリスマス 

 


  ホント勘弁! カンベンしてくださぁ~い。


 後4~5年もしたら給料もそこそこの額になると思うし

そんくらいの額にならないと奥さんと子供養っていけないでしょ。


 いろいろ理由付けして弁解するのも面倒で、簡単に

わかりやすい理由を話してやんわりと断った。




 「まだ考えられない。まだ遊びたいし」


 って言ったら、絢がマジ切れした。

 へっ? おいらびっくり。



 いつも大人しくて控えめな彼女のマジ切れにタジタジに

なったわー。


 ンなキレられても出来ないもんは出来ないンだし。

 どーすりゃいいんだ。

 怒りが収まるのをひたすら待つしかない。



 2~3日してLINEでそれとなくご機嫌伺いしたら

この間のマジ切れが嘘のように対応が普通で、逆の意味で

びっくり!


 ま、だけど良かったよ、元の彼女に戻ってくれて。



 『この間のことは忘れて、もうごり押しはしない』からって。


 『仕事頑張って同僚たちとの付き合いも大事にして

独身生活を充実させてください』とも言ってくれた。



 いやぁ~どういう心境の変化かわかんないけどよかったよ、

俺のことを理解してくれて。


 結婚するなら彼女しかいない、っては思ってるけど。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る