第15話 真実

「な、なぎセンパイ!左近さん!?」

 緊張が解かれた天真てんまは、慌てるように薙と左近の元に走った。

「はぁ…はぁ…何とかな…。薙も多分無事だ」

 左近は、薙に貫かれた右の腹部を強く抑えながら、天真に受け答えをする。その腹部からはじわじわと赤い血が滲んで来ていた。

「雨が強くなってきたな…悪い、天真。肩貸してくれ。雨の当たらない校舎まで避難するぞ。さっちゃんも、天音ちゃんのことかつげるか?」

 薙が意識のない状態であるため、副隊長であり、今現在最も頭が回るであろう左近が指揮を取る。

「あ…あれ?力が入らない…?」

 紗月さつきは、その場から立ち上がろうとするも、思うように力が入らないようだ。先ほど目の当たりにした恐怖で腰が抜けてしまったのだろう。

「そこで座っておれ。あるじを運び終えたら、戻って運んでやる」

「カイム…あ、ありがとう…」

 カイムは紗月の代わりに、天音を廃校舎の昇降口まで運び、その後に紗月も運ぶと申し出た。そういうと、カイムは器用に天音を背中に乗せてゆっくりと運んで行く。

 紗月は、カイムの紳士的な物言いに、顔を赤くして小さく返事を返す。今までカイムのことをまるで愛玩動物のように可愛がっていた紗月だったが、カイムの意外な一面に顔を赤くして返事をした。

「当分は雨も止まないだろうし、今日はここで野営するしかないか」

「あの…左近さん…?」

 左近の重たい肩を抱えながら、天真は心配そうな震えた声で左近を呼ぶ。

「心配すんなっての。俺っちも平気だし、薙助の奴もいつもと変わらず起きてくりゃ」

「は、はい…」

 天真が左近に何を言おうとしていたかは分からなかったが、不安にだけはさせまいと天真を勇気づけさせようとした。

 正直なところ、口を開けるだけでも横腹が傷むため、極力会話を避けたかったのが本音だが、心配している仲間にそのようなことも言えるはずもなく、あえて内容を聞かないで一方的に話を切った。


 その後、皆を雨に当たらない昇降口に避難をして、左近は天真の力を借りて軽い応急手当をした。

 左近は脇腹の痛みをこらえながら、学校の外に駐車していた軍用車を昇降口まで動かし、必要な道具を揃えて野営の準備を始める。

 その間に、天真は付近に他のアヤカシが近づかないように特殊な魔除けを施し、アヤカシの侵入を防ぐ。

 その頃には太陽は完全に沈み、空は暗く、そして大型の雨雲によって土砂降りの雨が降り続ける。

「周囲にアヤカシ除けの措置、完了しました」

「お疲れさん。お前も少し休め」

 先に事を済ませていた左近は、雨の入らない昇降口で火を起こしながら天真を待っていた。

 春も終わりに差し掛かろうとしているが、雨の日の夜はそれなりに冷え込む。そのため、左近は廃校に残された廃材を集めて、火をおこして暖を取ることにした。

「あの、薙センパイはどちらへ?」

「車ん中で横にしてる。怪我人をこんな寒い中で寝かせれないだろ?」

 薙は、先ほど左近が近くに移動させてきた軍用車両の中で眠っている。外は暖を取っているとは言え、車の中の方がよほど暖かく安全である。

「お疲れ、天真」

「紗月さんも、大分だいぶん落ち着いた様ですね」

 左近の横で休んでいた紗月が天真に一声掛ける。

「うむ。ご苦労だったな」

「ええ、カイムさんも…」

 そして天音の神魔じんまであるカイムも、天真の顔を見つめて言葉を交わした。

「そのような目で見るな、少年」

「ご、ごめんなさい!そんなつもりじゃ」

 そんなカイムを天真は意外そうな表情で見つめて固まっていた。

 天真が驚くのも無理はなく、そこには横になっているカイムの腹部にもたれるように紗月が座っているのだ。そして、その隣には小さな寝息を立てて眠っている天音の姿もあった。

「これはあるじの身体を温めるためであるが…此奴こやつは特別だ」

 カイムは、自身のことをまるで愛玩動物のように構って来る紗月を好ましく思わないところがあったが、今回ばかりは特別と言わんばかりに優遇している。

「ごめんなさい…結局、全部天真に任せちゃって」

「だ、大丈夫ですよ、そんな!」

「おいおい、さっちゃん。俺っちだって、こんな身体で働いてんだよ?天真にだけ優しすぎやしないか?」

「気のせいじゃないの?勝手な行動して怪我したのはアンタじゃない」

「なんだよ、釣れないなぁ…。ほら、めし出来たぞ」

 そんな、いつもと変わらない日常的な会話を繰り広げていたが、そんな話も長くは続かなかった。

 会話が途切れると、雨音と焚き火の音だけが漂うように周囲に響く。そんな空気の中、左近は焚き火の火で暖めた非常食を紗月と天真に分ける。

 食事の中、誰一人として言葉を発する者はなく、静かに淡々と時間だけが過ぎていく。


「ねぇ…アンタは一体何なのよ…?」

「は?何だよ唐突に」

 紗月は、食事を終え手に持った食器を地面に置くと、左近に対して一言口にした。

 それはあまりにも突拍子もない発言に、左近は疑問符を頭に浮かべる。

「とぼけないでよ!あんな…まるでバケモノのような薙を、こうも簡単に抑えるなんて、どうかしてるわ」

 どうやら紗月は、先ほどまでの暴走した薙をいとも容易く止めたことについて言っているようだ。

「あぁ、そういうことね…」

 左近は、食後のコーヒーを沸かしていた手を止めて、紗月の疑問に対して口を開いた。

「俺は何モンでもねぇよ。お前らと同じ第4小隊ここの一隊員だ…」

「アンタ!まだとぼけるつもりじゃ…?」

 左近の話を引っ張るような口ぶりに紗月は怒りをあらわにするが、隣で話を聞いていたカイムが、まるで「待て」とでも言っているかのように尻尾で紗月の言葉を止めた。

「まぁひとつ違うとすれば、俺はお前たちよりも…ただ、それだけのことだ」

 その言葉とともに、左近は更に話を続ける。

「俺はちょうど、同じようなことを以前にも経験している。それは、お前たちにも以前話した、烙印らくいん付きと初めて遭遇して、前の隊長と仲間が死んだ時のことだ」

 左近の言うというのは、赤い紋様を付けた赤紋種せきもんしゅのことであり、左近は勝手にそのような呼称を付けていたのだろう。

「隊長がやられたことで、薙は怒りに任せて篭手の力を解放してしまっていた。さすがにあの時は俺も死を感じたよ。絶対に助からないって思った」

 今までに見ない左近の真剣な表情に、周りも静かに左近の話を聞く。

「でもアイツはそんな状態でも自我だけは失ってはいなかったんだよ。篭手の意識が俺に攻撃を仕掛けてきたが、俺は薙が作ってくれた一瞬の隙を付いて、薙を篭手から解放して事なきを得ることができた」

 左近の話はそこで終わった。

「でも、おかしくない?薙の話だと篭手の力の暴走は、あの英雄・月影つるぎですら命をして解放することが出来たって言うじゃない?なんで、アンタなんかにそんなことができるのよ」

 紗月は、先ほどの左近の話に対して疑問を感じていた。英雄とうたわれた実の父親ですら命と引き換えに解放することができた力を、何故左近みたいな普通の神威かむいが軽い怪我程度でそれを行うことができたのかを。

「これに関しては俺も推測でしかないんだが、薙は父親をあやめたあの日こそ、薙が初めて篭手を使った日だったらしいんだわ。それと、まだ当時の薙は年齢的にも未熟なところがあった。つまり、その後の成長と経験で無意識のうちに篭手の力を制御することができたって思ってる」

「まぁそれが一番合理的な回答よね…」

 紗月は、左近の納得ができる答えに渋々ながらもうなずく。

「っても、こんなモン、たまたま運良く出来ただけで、さすがに2度も上手くいくとは思ってなかったわ。今回ばかりは覚悟決めたぜ」

「まったくですよ。見ていたこっちでさえ心臓が止まるかと思いましたよ」

「でも、お陰で何とか事は納まっただろ?」

「あんなの、あまりにも無謀過ぎるわよ。確かに結果だけみれば、全員生存して作戦を成し遂げることができたけど、一歩間違えれば私たちが逆に全滅していた未来もあったのよ」

 結果論で話をする左近に、紗月は納得できない様子で左近を睨む。

「どうせ悪い結果にしかならないんだ。その中で俺なりに最良の選択をしたってだけ。おっさんだからって馬鹿にしてるようだけども、経験はそれなりに積んでるんだぜ?」

「う〜!納得できないわ!こんなの!」

「ははは!これが経験の差ってやつよ!って、いてて…笑ったら傷に響くわ」

「だ、大丈夫ですか!左近さん!?」

 笑い話で済ませようとしたつもりだったが、笑った衝撃で脇腹の傷に痛みが走る。

「まっ、アンタも治るまでは安静にしておくことね」

 痛みに堪えている左近を横目に、紗月は他人事のようにコーヒーをすする。

「それにしても薙センパイのあの姿は一体…。あんな姿、見たことがなかったです」

 すると突然、天真は先ほどまでの薙の変貌へんぼうを思い出しながら小さく呟く。

「そうであるな…。それと同時に、今回の一件でに落ちぬことがある。何故あのような悪しき力を隊長殿は、承知の上でなお使うことができるのだ?ましてや父親を殺めた道具であり、憎く思っているのではないのか?道理に欠ける」

 カイムは、父親を殺した篭手を薙が使っていることと、周りが篭手の使用を禁止させないことに疑問を感じていた。

「はぁ…こんな話、俺じゃなくてアイツから直接話すのが筋なんだろうけど、今回ばかりはそうもいかないよな」

 その疑問に対して、自然と周りの目が左近に向き、左近は隠せないと悟ったのか、口を開いた。

「まぁ誰もがそう思うのも無理はないよな。実の父親を殺した道具なんて普通は使いたいと思うどころか、見たくもないはずだ。でもあの篭手っていうのは、アイツに言わせりゃ一種のみたいなもんなんだよ」

「呪い?それって」

 左近の言葉に、紗月は更に疑問を投げかける。

「そのまんまの意味さ。本人の意思とは関係なく、一度篭手の力を使った者は篭手の力からは逃げられない。常日頃から篭手を使いたくなる衝動に駆られてしまうってことさ」

 さらっと流すように言った左近の発言に、周りの表情も驚きが隠せない様子だ。

「っていうと何?じゃあ、今までの間、薙は篭手の力をあれ以来使い続けていたと言う訳なの!?」

「厳密にいえばそうなるな」

 話を聞いていた全員に衝撃が走った。紗月の言ったあれ以来とは、つまり篭手の力を初めて使い父親を殺めた、あの『黄昏の悪夢』の日からである。

「何よそれ…信じられないわ…」

「薙はあの日をさかいに篭手の衝動に支配される生活が続いた。篭手を使おうとする衝動には一定の期間があって、これは平常な状態なら3ヶ月から最長で半年に1回の周期で訪れることが今のところ分かっている。ああ言う性格だから、最初は自分から打ち明けることができないで、一人で抱え込んでたらしいんだけど。そんで、どうにか解決策を考えた結果、最良と思えたのが今の現状だ。どうしても付きあっていかなきゃ行けない力なら、その力をこっちのモンにしてやればいいってよ」

「悪しき力を逆に利用する、か…。理にかなっているようにも思うが…正気の沙汰とは思えぬな」

 今までの左近の言葉に、カイムは呆れを通り越して、馬鹿を見るような目で左近を見つめる。

「そう思うのも無理はないよな。だけど、篭手の力を使ってきて分かったことも何個かある。まずひとつは、篭手を使い続けることによって使用者に掛かる身体と精神への負担が徐々に軽くなって行くということだ」

「負担の軽減…先ほどお主が話していた、隊長殿が自我を持って篭手の力を制御していた、という様なことか?」

「その通りだ。薙は篭手の力を使う度に、篭手をコントロールできるようになってきている。それと、さっき話した常に篭手への衝動が襲って来るっていうのも、昔に比べれば大分治まっている。当初は結構な頻度でその衝動が起こっていた」

 左近はいつもの様子で話を進めているが、話の内容があまりにも常識はずれであり、紗月と天真は、内容を把握するので精一杯と言った表情をしている。

「そんでふたつ目に。篭手の衝動っていうのは主に使用者の精神状態にも直結しているってことだ。以前、烙印付きの蒼鬼そうきと出会った時のことを覚えてるか?」

「たしかあの時、薙は赤紋種せきもんしゅの紋様を見て、強い怒りを感じていたわね…。つまり、あれは怒りからの衝動ってこと?」

「その通りだ。あの時は薙の怒りが頂点に達したことで篭手を使おうとする衝動が一気に増大した。こいつに関しては突発的なもんで、瞬時に衝動がこみ上げて来るようなんだけども、逆に正気にさえ戻すことができれば抑えることができるって訳」

「なるほどな。あの時のお主も珍しく感情的になっていたようだが、そのような理由があったのだな」

 カイムは、赤紋種の蒼鬼と邂逅かいこうした時の左近の様子を思い出していた。あの時の薙は、赤紋種の紋様に酷い怒りを込めていたが、左近はそんな薙を拳で殴りつけた。そうでもしなければ、薙の衝動を抑えることができなかったのだろう。

「それともうひとつ。こいつも、思い出してほしいんだが。篭手の力は平常な状況下で使うとどうなる?」

「平常な状況だと?そうだな…我らと勝負をしたあの時。隊長殿は篭手の力を発動するとアヤカシを一瞬にして全滅させた後、混乱したあるじを救い、最後には自らの意志で篭手を剥いで意識を戻したな」

 カイムは少し前に行った、天音の入隊を決めるための勝負のことを思い出した。

「そうだ。あの時の薙は篭手の意識に飲み込まれることなく、自らの意思で篭手を引き抜くことができるんだよ。つまり、薙は平常な場合なら篭手の力を自分の意志で使いこなせることができるってことだ」

「つまり、先ほど左近さんが言っていた篭手の力を使う度に免疫ができた、というところなんですね?制御すら難しかった状態からここまでの進歩…。一体、薙センパイはどのくらい篭手の力を使ってきたんですか…?」

 左近の言葉に、天真は想像しただけで身震いしてしまうような感覚におちいった。

「今、俺が知りうる情報はこんなもんだな。もうお前等に隠していることはねぇよ」

「何よ…何でそんな大事なこと、今まで黙っていたのよ!」

 紗月は、そのような重要なことを今までずっと話さなかったことに、左近を睨み付ける。

「何でって…そりゃお前らが聞かなかったからな」

「こんな重要な話、聞かなくても話すのが筋ってものよ!まったく考えられないわ!」

「まぁまぁ、落ち着けって!別に、お前らをあざむいたりとか信用してないから言わなかったとかじゃないからな!?でも…こうでもしなきゃお前らも、アイツのこと特別な目で見てしまうんじゃないかって思ったんだよ」

 左近は、薙の変貌した姿を目の当たりにして、今までの関係が崩れてしまうのではないかと危惧していたようだ。

「ふんっ!くだらない!そんなことで、あたしが薙の見方を返るとでも思ったの?」

「そうですよ!薙センパイは、例えどんな姿だって薙センパイで、僕たちの隊長なんですから!」

「ふっ、珍しくお主の考えが外れたようだな、左近?」

 だが、紗月と天真からは、左近が深く考えていたこととは真逆な回答が返って来たことに驚きを見せる。

「なんだよ、お前ら…ったく、今までの苦労が水の泡かよ」

「左近よ。お主ももっと此奴こやつらを信用しても良いのではないか?お主も隊長殿も一人で背負い過ぎるところがあるように見える。我らは仲間なのだぞ。それを一番知っているのもお主らではないのか?」

「そうだな…今回の件は俺たちが悪かったよ。一段落ついたら改めて話をするよ」

 左近は、無意識のうちに仲間を信頼していなかったことに対して反省をしていたようだった。むしろ今回の一件で、洗いざらい話せたことで、左近は重くのしかかっていた肩の荷が降りたようにも見えた。

「話はここで終わりだ。悪いがおじさんも少し寝させてくれ。さっきから傷が痛くて堪らん。1時間交代でお互いに仮眠を取って見張りをする。いいな?」

「その必要はない。我は寝ることはしない。お前たちはゆっくり身体を休めるとよい。何かあれば起こしてやる」

「そうなのか。そりゃ…助かるわ…」

 左近はそういうと、まるで気絶するように眠りについた。左近の身体は相当疲労が溜まっていたのだろう。

「ありがとうございます、カイムさん」

「それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわね」

 左近が眠りに付くと、紗月と天真も身体を丸めて寝ようとする。

「おい。汐月しおつき…」

「え…あたし…?」

 すると、急にカイムがぎこちない口調で紗月の名を呼んだ。カイムから名指しで呼ばれたことに、紗月も何のことなのか分からず、カイムの言葉を待つ。

「その、だな…。あの時、あるじを身体を張ってかばってくれたこと。恩に着るぞ。まことに勇敢であった」

 どうやらカイムは、暴走した薙が天音に向かったとき、身体を張って天音を庇ったことを言っているようだ。

「ふふ。そんなの当たり前じゃない。仲間なんだから。まぁ本音を言えば、あの時、天音のことをほっぽり出してでも逃げ出したかったんだけど」

 カイムの言葉に、紗月はきょとんとした表情をしたが、紗月は当然のことをしたまでであり、特別な感情は持ち合わせていなかった。だけども、本音を言えば恐怖で逃げ出したい一身であったのが本音だった。

「でも、何だろうね。もちろん恐怖もあったけど、それよりもここで仲間を見捨てるほうが、よっぽど怖かったんだと思う」

 紗月のその言葉に、カイムは感慨深い表情で紗月を見つめる。

「我らは本当に良い仲間に出会えた。本当に第4小隊ここで良かった…」

「もう!そんなこと改めて言われると、何だかこそばゆいじゃん!」

 紗月は照れくさそうな顔を隠すように、カイムの腹部に顔を埋(うず)めると、そのまま静かに眠りについた。

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