性欲のない男だっているっていうのに……

 俺は、性欲がない。ずっとそう思っていた。が、異世界に来てからは違った。俺は、毎日、ジ・アナル・ゴッドリッチ姫のオッパイを、吸ってんだ。

 性欲まみれな、男。男は、性欲だけで生きているだとか、とにかく、男を馬鹿にしたがるのは、大抵、女だ。

 ある男は性欲が、ない。そのある男が、さまざまな存在から、否定視されていた。彼のイニシャルはKだ。まず髪型から、考えられない男だと、何度も、長髪であることを、否定され、今度は、彼が、アートをしているということで、さまざまなものをあつめている、これも散々気味悪がられてきた。彼を否定するものは、決まって、性欲の塊的存在であるというのに。

 Kは世紀末を常に感じて生きていて、自室の散らかり加減は尋常ではない。普通の家、でもやや広くて坪の数は百坪近い。日本人、これといって、洋風な家には住んではいない、が、彼の家からは、どこか、サイバーパンクな雰囲気を、感じさせるのだ。特に、彼の、散らかりすぎた自室は。

 K、彼の顔は、どこか不思議と、その辺にいない感じの顔と言われた。モテた。狂った、いじめられてから、狂った。彼は、さらに、サイバーパンクな雰囲気を醸し出し始めた。彼は、心因性幻覚・幻聴をわずらい続けてもうかなりが経つ、それも、また、サイバーパンクな雰囲気を、放つんだ。K、実は、彼は、古代ユダヤ人の、末裔である。K、彼に性欲はない。

 Kの通った中学の後輩の芸術部、彼らはKに救われた。なぜ救われるのか?、そもそもどうやって救ったのか?、Kは、彼ら後輩に、この世の中の評価がすべてではない、というのを、反倫理とはまた別の形で、再現するのだと、彼らに言ったから。Kは、後輩らが、大きな夢を持って進学しようとする、学校の首席だった。首席の信頼感は強かった。彼ら後輩らは、とても、すべてに不安で、拠り所をいつも求めていた。いい女、求める男子も多い、が、世の中には、そのような女がいないと、ウラトウ・ヒロシと同様、思っていた。ウラトウ・ヒロシは、異世界の女としか、恋できない男だ、ある掲示板のオッパイのことは好んでいても、恋は、していないのだ。その芸術部は、内気な生徒たちが、自動的に集まる場でもある。芸術に興味あって入部するものはまずいない、部活にすら入りたくないものたちが入る場で、実際、部活動のある日数も少ない、でも顧問は、面倒見はいい、女の先生のがつきやすい。男よりも、威圧感がないからあえて女が顧問をすると決められているかもだ。

 Kが、後輩たちに、声をかけた。だが、その後輩たちよりも一つ上の代の、精神疾患者の男子は、Kの存在を知らない。そうだ、あの、Kという、絶世の美少年は、なぜかもてはやされる、一流俳優よりも、話題にされないのである、不思議なものだ、だが、不思議ではないのだ。Kのドラマの数は異常だ。Kは西暦1994年生まれだが、その、数年のドラマの壮大さは、傑作小説急以上のクォリティだ。

 Kが声をかけないで姿を消した、その少年は、性欲まみれ、でも、精神疾患者である自覚を持ち始めてからは、性欲は、消えだした。彼は、地元から、離れ、別の中学へといって、高校もその転校先から近い、底辺校に進学予定、が、その近いは、遠いでもある。最寄りの底辺校は、定時制で、不良ばかりの底辺校だ、そこには行きたがらない彼は、不良はいるが、少なめの、ヲタク校と言われるほうを選んだ、そちらのほうが授業料等は大金がいる。彼はまだ中学生、もうすぐ、彼の中学時代も終わる頃だ、彼は、またいじめを受けた。最初のほうは、いじめを受けないで済むと思っていたが、また受けた。たのしそうに、中学に通う、モノら。いい進学先に行けることになった生徒は燥いだ、そして、発覚したことがあった、その、ド田舎の学校一、美女だと、される、女子生徒、が、その燥いでる男子と、つきあうことにもなったのだと。実際に、転校する前にいた、学校の女よりも、かわいい、その女子生徒、性欲は、薄まっていたが、とにかくムカついた、その精神疾患者の男。彼は、思った、その学校一かわいい女子生徒、を、さらって、学校を爆発させよう、と……実行。

 ド田舎の某中学校は、丸焦げに、なった。大量に、死んだ、人々。思い出は、吹き飛んだ。彼は、さらった女と、数日暮らした、女は何度も拒絶、そして女はいった、このような状況でも愚痴は悪で、あたりまえのこと、残酷ではないんだと……そこに暴力も存在しない……と。そして、彼はひどく傷つき、泣き、そのショックで死亡。彼は、死後、臙脂色で三つ目のスライムとして、魔界に、転生したよ、すぐ殺されて、魔物に食われたけどね。ちなみに、ユニヴァーサルスタヂオ魔界では、魔物があつめられた動物園が設置されるようだ。

 ウラトウ・ヒロシは、ジ・アナル・ゴッドリッチ姫の、オッパイを、吸った、まだ飽きない。

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