ユニヴァーサルスタヂオ魔界

アナクサゴラス姫による『アナル開鑿方法論序説』の序説はウラトウ・ヒロシによるものだ

 俺が、前いた世界でどのようなものが流行るのかを教えてやろう。

 みんなも知っているだろう、ヲタク界隈のもので売れるものは大抵キャラクターで売っているだけだと。

 俺は、ある日、ヲタク的知識を多く持った、幼馴染の男に、2次元のキャラクターでもっとも綺麗な女は誰だと、言った。

「俺の嫁探し等ではなく、あくまでも心理学の分析として訊きたいんだけであることを引かれたくないから忘れるな……。架空のキャラクターっていうかいわゆる2次元キャラクターで顔一番かわいい女って誰か。世間では誰人気か。男のキャラクターで顔のよさが女よりいいとくるなら、それも含めて。すぐいいとわかれば充分。べつに最高とは思わないが俺は、三百田オサコがいい線いってると思う、でもあの絵師はハンコ絵師だ。創地は誰かいい女か男知らない?、べつに人外でもいいよ。キャラクターというか絵師の場合も気になる、同人も。一応調べてから訊いているけどゴーゴル先生に訊いてもあてにならないんだ。ニーチェ先生も、そして、フロイト博士も」と俺は送った。

 数分後。俺の幼馴染、創地恋恵からの返事はない。

「ゴーゴル先生ですべて見たわけではないが」と俺は送った。

 数分後。俺の幼馴染、ソウチレンエからの返事はない。そうだ、創地恋恵はソウチ・レンエだ、そして、レンエ・ソウチでもある。

 創地とは、ヲタク仲間でもあって、東京より地味だけど頑張っちゃってますぅ〜よっ?、的なところに一緒にヲタク的なものを見にいったり、商品をかったりとした。創地は全身イレズミがある。俺はそれに引いたりしない。ただ、温泉とかでハブケくらって気の毒だな、って程度だ。

「当然、漫画家も含めて。総合的に知りたい」と俺は送った。

 数分後。俺の幼馴染、創地恋恵からの返事はあった。

 いつのまにか、届いていた、創地からのメッセージ。

「そうだな、考えてみたが、もう俺はキャラクター一人一人を見てアニメや創作物を見ているわけではなく物語全体で見てしまっているから男や女のキャラクターに全然焦点があっていないんだ」と創地が送っていた。

 創地の意見はもっともだと俺は、思う。俺だって、べつに、媚売りたくて作家目指していたわけではない。

「わかった、創地のようなまともな読者が少ないからつまらないものがなぜか流行るっていうことが。読者でキャラクター目当てのやつが特に何を流行るかを決定する、べつにやつらは偉くはない、でもそういう場では決定権を持っている、それもやつらにはどうしようもないゆえの、定めとしてだが。でも俺は、今そいつらとも闘っている」と俺は送った。

 数分後。俺の幼馴染、創地恋恵からの返事はない。

 数分後。俺の幼馴染、創知恋恵からの返事はない。

「さっき言ったのヲタク界隈に言った」と俺は送った。

 数分後。俺の幼馴染、創地恋恵からの返事はない。

「追記:美少女ものの」と俺は送った。

 数分後。俺の幼馴染、創地恋恵からの返事はない。

「創地に対する否定意見ではなく、創地の意見は正解であるのは前提で、まともな客が少ないことへのアンチテーゼ」と俺は送った。

 俺の幼馴染、創地恋恵からの返事はない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る