東山スカイタワーズ;レコード性生活
俺の出身地、この、愛知では、まるで愛を知れない。
俺は、オワリノクニの元生徒会長なんだ。
俺は、成績が高校の時は一番、だから会長にさせられたんだよ、体育会系の教師にさ。一方、俺の幼馴染のやつらは、高校も行かずにジャグラーになった。
オワリノクニ、七五八の。
ナゴヤ、これは、見下され、終わったとされ、数値化されたのだ。そうだ、ある会社で、名前の代わりに番号で呼ばれてしまう、あれみたいな具合だ。七五八、これで、ナゴヤって読ませてしまうこの無理矢理感も、ああ、終わったんだな、ナゴヤも、ヲタク界隈も、ってさせられた。だが、俺は、西暦2018年の11月30日を過ぎて、こう思ったんだ。
七五八にできた、タワー、東山スカイタワーズ。今日で合計13本目がたった。
13という数値が、悪魔絡みだという噂を聞いた人もいるだろう。そうだ、その、タワーを何本も、おったてた会社は、3A。呼称を世界規模でいうなら、スリイエイ。イルミナという、あの、世界の有数の権力者たちをまとめて表現したりするときにも使われているワード、これは、そのスリイエイを家のようにしているものもいるようだ。
イルミナの、ロマン教皇は、スリイエイに見学に来た。日本に来たのだ。推薦で進学する大学を体験入学時点で気に入って笑う生徒みたいに、見学していた。
イルミナの、ロックンローラ・アッ・フェラティオマンは、スリイエイには見学に来ない。
イルミナの、リヅ=レプチリアン・マックィーンは、目を本来の鋭いものに変え羽を生やし空を飛んで夜中に来訪されたとのこと。
イルミナの、アドヴェントロストチルドレン家の代表は、実は、地下都市から近道でスリイエイにやってきている。その途中にある海底都市も通過した。
イルミナの、W.W.W.ドットU.S.A.プッシャアは、ライヴチャットで見学された。
スリイエイとは、ものすごい組織なのだ。
46人委員会というものがある。これは、日本の秘密結社だ。その団体の設立の理由は、某46人アイドルグループを支配し、交配する。というものだ。いっておくが、これはイルミナとは無縁だといったほうがいい。よく誤解されているのだ。ただのアイドルオタクの団体だ。
アニマスという組織がある。それは、世間ではハッカー集団とされている。アニマス、とは、某イラストサイトにいつかは現れるとされるピエロのような仮面をしているものらのことをいう。どこかで聞いたことがあると思う。彼らは、スリイエイを守っている、クラッキングされないように。
PPPという団体がある。ピーピーピーとは読まないで、ペーペーペーと読むようだ。あの団体は、イルミナ側か?、と存在のまぎらわしい46人委員会と抗争を起こしている。だが、46人委員会のアイドルへの執着心は、パラノイドだと評定が下され、スリイエイに幹部入れられたのである。いま46人委員会幹部は、スリイエイのビルの丁度中間辺りの階で、大好きなアイドルの様子を、見守っている。声は聞こえないが、実は、自室に帰ってきた某アイドルセンターなどに向かって、おかえり、などと笑顔で言ったり、トイレや風呂にアイドルが行っている時は、スクリーンに急に顔を笑顔で姿を映したり、街のあらゆるカメラからも見ていて、本当の意味で見守っているのだ、笑顔で。スリイエイは、彼らの執拗なまでにストーカーをできるポテンシャルを買ったんだ。よって、数箇月後に正式にその実績が買われ、権力的作用によってPPPとの抗争は終わったのだ。
PPP、彼らの中には、本来あった、差別的な考えをやめにするといって、仲間割れした派閥が現れることに。結果、666がPPPの伝統を守っている、というふうに変わってきた。結果、いまはPPPと666が、抗争を起こしている。もうあれだ、不良漫画が映画化されると抗争のシーンが必ずといっていいほどあるから、そのノリだ、実際、そこに影響受けて、PPPのメンバーが日本の底辺校をバトルのステージとして抗争していたのもいるのだから。
666は、現PPPより数が多い。現PPPにも666のものたちからとってもヴェテランだったものは割といて、その影響力は強い、だが、666のほうが数が多いので、いまはそのありあまるようなお金で、七五八のアトゥタジングの周りに、ビルを、計666も建てる計画を実行し始めた。ビル、これは、ビルヂング、だ。でも、ほかのビルもいる。たとえば、ビルゲートゥ(あだ名はビル)という学者のアンドロイドの軍団、や、ビルクリトリス(あだ名はビル)という政治家のアンドロイドの軍団、とかで、そのアンドロイドは、超高性能AIすぎて、もはや、ヒトのように動く。
「クローンだ」ともある人は、言った。ビルゲートゥ、やビルクリトリスのアンドロイド、彼らも抗争のメンバーとして加えられているのだ。
俺が、いま使っている、ミスターパイという愛機はスリイエイが作ったものである。
噂のとおりイルミナは、ワープができる。奇跡が起こせる。それは、すべて、隠蔽された科学技術が齎したもの。
イルミナの力なら、異世界転生は可能だ。
俺の部屋に父親が来た。
「アア! アア! アア! アア!」と俺が言った。
俺はPトルズという伝説的ロックバンドにあこがれて、数年が経って、ロン毛なんだ。俺はPトルズのミーハーファンではない。
俺の愛機のミスターパイはフルスロットルモードスウィッチというボタンをおすと、結果、爆発的なことが起きるから、いまペニストレーニングし過ぎの疲弊中でか弱いペニスを持った俺がそのボタンをおすのは、イチかバチかともいえる。ミスターパイのユーザーは普通はおさずにいる。だって、チンコが破裂するのが怖いから。ただでさえ怪我人が多いミスターパイのことだから、当然避ける。試しに、ひき肉をミスターパイに入れた9センチの挑戦者もいるが、その肉がこんがりと焼けただとか掲示板で訴えていた。
俺は、フルスロットルモードスウィッチをおした。父親に、いまの増大まで至ることの難しいペニスを見せるのは、恥ずかしいんだ。前一緒に温泉いった、でも恥ずかしい。俺は、父親という、血の似たものにでもそう感じてしまうんだ。
俺は、転移された。
場所は、東山スカイタワーズ。
「おっほっほっ。おめでとう」とロマン教皇が言った。
「え?、アナタって確か……ファランドール……」と俺が言った。
「そうそう、ファランドールⅡ世」とロマン教皇が言った。
「やっぱ、ていうかなんでですか?、たしかアナタの活動拠点はチカンバ死国でしょ?」と俺が言った。
「そうだが、私は、最近はここを家にしているよ。ところで少年、君は、P.P.マゾリーニのことを知っているかね。イタリヤのことは好きか?」とロマン教皇が言った。
「P.P.マゾリーニ、知ってます、鬼才作家の。なんかPPPと関係ありそうですけど、PPPと仲間って噂のあるネオナティの者らに殺されたって噂が」と俺が言った。
「P.P.マゾリーニは私が殺した」とロマン教皇が言った。
「ほんとですか?」と俺が言った。
「だが、死んだということにして殺したんだ。私はマゾリーニのファンだからな」とロマン教皇が言った。
「映画買ってみましたよ、『ソドムの闇市』」と俺が言った。
「アレか、俳優がイマイチの。もっといいのいただろにってアレ思い出すたびにいつもなるから嫌いだ」とロマン教皇が言った。
「ならなにが好きなんですか」と俺が言った。
「デカメロンとかさ」とロマン教皇が言った。
「デカメロンって、もしかして、大きいオッパイのこと?」と俺が言った。
「まあそれはさておき、君には今から異世界入りしてもらうよ、新たな人生をまた歩んでくれたまえ」とロマン教皇が言った。
「そんな、俺さっきまでペニスをトレーニングしてて、折角破裂もなくて済んだっていうのに。いや、ちょっと出血はあるな……」と俺は言う。
「君は選ばれたものだ。本来ならば、あのスウィッチをおして、死んでいるからな」とロマン教皇が言った。
「もしかして、これは、テスト?」と俺が言った。
「そうだテストだ。全人類を次のステップへと移行させるための、抜き打ちテストなんだ」とロマン教皇が言った。
「でもペニスは?!」と俺が言った。
「大丈夫だ、安心しろ。あのマシンであのスウィッチをおして耐えれているということは、君の生まれ変わり率が高いということなのだ、と、タマシイが、言っている」とロマン教皇が言った。
「ようするに、死んで、生まれ変わっても、俺のペニスは死なない、と?」と俺が言った。
「そうだ。それに、死ぬというのは、大げさに言った場合のことだ。世紀末級に貧弱的男性器だった、君の男性器は、死ぬ。だが、それはさらに大きなっていく、繁栄する。逆に言えばそれは死んでいないのと同じだ」とロマン教皇が言った。
「となると、俺は、ただ、異世界に転移される、と?」と俺が言った。
「そうともとれる。だが裏はない。この権力者である、イルミナのメンバーの私が言う甘い話とは、裏がない」とロマン教皇が言った。
「では、イってきます」と俺が言った。
「ああ、達者でな」とロマン教皇が言った。
が、俺は、東山スカイタワーズに行った、俺と、先に異世界に行った俺と、分離。俺は、まだこの世界にいるともいえるし、異世界にもいるともいえる。そして、俺の亀頭から少量飛び出した細胞は、日本分離大学に転送された。
イルミナのリヅと、アドヴェントロストチルドレン家の頭首は、俺に、秀逸な音楽アルバムを渡してきた。俺をどうしたいのか、これを聴かせて。
ペニスを短期間で増大させた、俺。東山スカイタワーズにたくさんの女があつめられていた。彼女らは、俺の56センチのペニスを求め、毎日が謝肉祭だ。
繁殖動物たちの謝肉祭、続く。そして、イルミナよりも上である存在がこの国にも、いるのだった。
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