第28話 御禊( 1 )——朱雀帝
同じ頃、遠く
斎院御禊とは、斎院の御所から一条大路を通って、
賀茂祭は後宮にすまう貴人や宮仕えの女房達はもちろん、市井の者や
しかし大路に高く
朱雀帝と梅壺の女御の間には二人の
ニノ宮は同時期、長く
さらに数年前、先帝が崩御するきっかけとなった凄まじい落雷は、今も朱雀帝の心に重く暗い影を落としている。
その年、京では干害が続いたため、雨乞いの是非についての会議が
そのさなか、北方の山に湧きあがった黒雲は、あっという間に京を覆いつくし、ひとつめの雷鳴がとどろいたかと思えば、清涼殿の主柱を
雷火は
その
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