第5話 世界観(4)

これまでのあらすじ

魔法粒子結晶体クリスタルについて


クロエ・ロンゴリア「みなさん、こんにちは!クロエ・ロンゴリアです。そんなわけで、今回も解説していくわ!」

片桐綾香かたきり あやか「今日は、元気がありますね。」

クロエ「ええ、久しぶりに愛銃に触れたからね。」

綾香「愛銃?」

クロエ「ええ、そうよ。」

綾香「銃って…。」

クロエ「そんなわけで、今回は銃について解説します!」

綾香「この前の魔法粒子結晶体クリスタルの解説はどうなったんですか?」

クロエ「長くなりそうだから、今回は息抜きです。」

綾香「適当ですね。」

クロエ「さて、まずは日本での銃の取り扱いについて話しましょう。」

綾香「あっ…はい。」

クロエ「現在では、日本国内においても普遍的になりました。しかし、そうは言っても規制はつきものです。なお、現在民間人が所有できる銃火器は単発式のライフル銃のみです。」

綾香「そうですね、お父さんも持っています。…どこにあるのかはわかりませんが…。」

クロエ「まあ、そうでしょうね。銃の所有は認められるようになったけど弾の所有は認められなかったの…。」

綾香「そうなんですか…というか、あまり私には関係がなさそうな話ですね。」

クロエ「実際のところ、そこまで直接関係のない話なのは確かね。」

綾香「はい。」

クロエ「さて、ここで綾香ちゃんに問題です!」

綾香「えっ、今ですか?」

クロエ「なぜ、日本で銃が所有できるようになったのでしょうか?」

綾香「えっと…たしかアメリカのせいで。」

クロエ「正解!」

綾香「…あっ…はい。」

クロエ「アメリカが中国との戦争を続けるのに際して、弾薬が足りなくなってきたのよ。そのため、弾薬を本国や近隣の国から調達するだけでは足りなくなった。そのため、日本の企業にも弾薬の製造を頼むようになったのだけど…企業としてはそこまで乗り気じゃなかった…そのため、民間のマーケットを求めるようになった結果、今のような形に落ち着いたのよ…。」

綾香「アメリカの戦争に巻き込まれた感じなんですね。」

クロエ「どうかしらね、あとマーケットが本当に必要だったのは日本の企業じゃなくてアメリカの企業だったそうよ。」

綾香「アメリカが、本当に必要としていたのはお金だったんですか?」

クロエ「そうね、少なくともブランドはあった。だけど、東京攻撃以降シェアを目論んでいたアメリカの企業は米軍ともに撤退して、残されたのはマーケットだけだった…だけど、まだ、活気はあるわ。コピー製品のおかげで…。」

綾香「コピー?」

クロエ「ええ、今のマーケットに出されている商品の多くがこれね。語尾に企業をあらわす文字が付けられているわ。」

綾香「そんなものが…。」

クロエ「もっともその企業は大半が自動車メーカーと、製薬会社、それと重工業系の子会社がほとんどね。」

綾香「なるほど。」

クロエ「そんなわけで、今回はここまで!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

捜査してください、クロエさん? 葵流星 @AoiRyusei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る