第4話 世界観(3)
前回までのあらすじ
クロエ・ロンゴリア「さて、今回は
片桐綾香「はい。でも、何で第二世界に軍を派遣しているんですか?」
クロエ「それも、今回、説明していくわ。」
綾香「それで、なんで軍は
クロエ「最初は、調査名目で行ったんだけど、その過程であるものに遭遇したのよ。」
綾香「それは…何ですか?」
クロエ「魔法粒子結晶体に。」
綾香「まほうりゅうしけっしょうたい?」
クロエ「ええ、それの他にも現地にいた人からの話ね。」
綾香「ところで、魔法粒子結晶体ってなんですか?」
クロエ「ようするに、魔法よ。」
綾香「…魔法。」
クロエ「
綾香「えっ?」
クロエ「大気中に放出された粒子は指数関数的に増加し、その結果として、人々に魔法をもたらしたのよ。」
綾香「…魔法。」
クロエ「それで、第二世界では人々が魔法を使えるようになったため、混乱が生じたわ。その結果、ほとんどの都市が荒廃したの。」
綾香「人々が魔法を使っただけでですか?」
クロエ「ええ、そうよ。その魔法を持った人々は互いに殺しあったの…。」
綾香「殺しあい…。」
クロエ「とはいえ、実際は虐殺だったのよ。そのため、35億人以上の人が犠牲になったわ。当時の世界の人口の過半数が死亡したとされているの…。」
綾香「いったい、誰が?」
クロエ「諸説あるけど、シルバーバレットかもしれないって…。」
綾香「シルバーバレット…それじゃあ、シルバーバレットも第二世界に居たんですか?」
クロエ「それも、わかってないわ。それで、人々は時空をあやつる魔法というか新しい世界を作ってそこに逃げようとしたの…。」
綾香「世界を作った?」
クロエ「…だけど、そんな魔法であったのだけど最初に言ったように粒子衝突実験での副産物だったじゃない。そして、その中に魔法粒子とは反対の性質の粒子も発見されていたの…。」
綾香「…そうなんですか?」
クロエ「ええ、それでその粒子を発生させる装置を急いで作って魔法粒子…魔法を消失させようとしたの…だけど、遅かったの…結局、魔法を消失できたのは漏洩してから72時間後だった。」
綾香「…でも、それと時空のひずみは関係ありませんよね?」
クロエ「いえ、魔法を使って新しい世界を作った人達は元の世界に引き戻されたの…この時、時空間にひずみが生じたと考えられているわ。」
綾香「結局、逃げ出せなかったんですね。」
クロエ「ええ、そうね。その後も魔法粒子自体はまだ、残っていて今後は魔法粒子を体内または別の方法で所持している人間…そうね、魔法使いって呼ばれているわ。その魔法使いを殺すためにまた犠牲者が出ていたそうよ。」
綾香「それで、結局、魔法はもう無くなったんですか?」
クロエ「いえ、その無くなったはずの魔法粒子は結晶として残っていたの…。」
綾香「それが、魔法粒子結晶体ですか?」
クロエ「そうよ、クリスタルとも呼んでいるわ。」
綾香「誰が作ったんですか?」
クロエ「魔法が無くなることを願った人物よ。」
綾香「…。」
クロエ「そう、そしてこの
綾香「そんなにすごいものなんですか…。」
クロエ「ええ、そうよ。…それと、まだ、魔法粒子を持っている魔法使いがいるかもしれないわ。」
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