第7話 蒼い流星


帰り道の川沿いの道を走る。


せつなかった。ずっと。


明るい希望がやがて沸々と湧き起こり、せつなさと連動してドキドキしてきた。

蒼いラメ色の眩い無数の流星群が夜空高くに舞い降りてきた。

未来が読めそうな気分になってきた。流星のパワーがみなぎる。

身体中に重低音ビートが響く。

人のことは預言できるのに自分の未来は一切読めなかったルーディーがついに自分の未来をはっきりと予見した。

もの凄いスピードで未来が見える。

しかし捉えどころがなく、唯一記録できた未来は


『黒崎グループの門を叩くこと』だった。


全国的に有名な黒崎グループの本社は世田谷区の用賀にある。

ルーディーの住んでいる経堂からさほど遠くない。

明日の朝行こうと決意し、自宅へ急いだ。

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