第84話 特別転生者Rui
今回の特別missionの1000年前
同じように特別missionが行われた
その中に
今回同様三名に別れて
特別missionに参加した者がいた
陰の役割をRui
陽の役割をMiia
中庸の役割をKail
当時地球の闇は深く、破壊的な力があり
様々な種類の闇が至るところに
溢れていて
転生(人生)が大変過酷なものとなり
無事にmissionをクリアするペアは
なかなかいなかった
このmissionの最大の目的は
闇を排除して三次元世界である地球を
四次元世界に移行することである
四次元世界では闇は存在することができない
つまり四次元世界には闇は存在しない
特別転生期間というものがあり
10才から転生をスタートし
30才までにペアの両方が
同時期(猶予期間1か月の間)に
頭脳・精神・特殊能力の
すべてのレベルを999にまで
持っていかなければいけない
なぜレベルを上げる必要があるのか?
様々な経験をしてレベルつまり数値を
上げていくことで闇を
寄せつけなくする必要があるからだ
闇はレベルを上げた者
つまり強い光を放つ者には
近づくことができない
闇とは何か?
日常生活の至るところに溢れている
例えばいじめの問題
それからお金にまつわるトラブル
様々な誘惑など
至るところに闇は潜んでいる
特別転生者はこの闇を排除するという
課題を持って上の世界から
降りてくるため
どうしても転生(人生)が
過酷なものとなる
過酷な転生を乗り超えられるように
もしもの場合に備えて
中庸は存在している
陰の役割を果たす者は
陰=マイナスであり
闇による経験が深く
途中で脱落してしまう者がたくさんいた
脱落とは
闇の世界で生きていくことを選ぶ者
30才までに数値を特に精神のレベルを
上げることができずに
転生を終えてしまう者を意味する
そんな中、陰であるRuiも
特別転生者として参加していた
頭脳が高いがゆえに
高すぎるがゆえに
様々なことに気づいてしまう
稀にレベルに達する前に
片割れと出会うケースがある
本来は気づかないが
陽である女性側は精神レベルが
非常に高く
特殊能力で片割れに気づいてしまう
ことがある
MiiaとKailも同様であった
転生途中に接触があり
MiiaがKailとの関係性に気づいてしまった
それだけでなく
Ruiとも接触があり
Ruiとの関係性にも気づいてしまった
これははじめてのケースであった
Ruiは片割れとは気づかず
Miiaに単純に恋をした
生まれてはじめての恋
なんとかしてMiiaの気持ちを
自分に向けようと
彼は頭脳を使ってその方法を考えた
本来はMiiaとRuiは陰陽のペアなので
何もしなくても
レベルが達すれば
一緒になる運命だった
三名で転生をしたことは宿命であり
これは変えられないもの
最終的に誰と一緒になるかについては
転生者の進み具合により変化するので
運命、つまり変えられるものといえるだろう
Ruiはある世界の
存在に気づいてしまう
そう、3.5次元世界の存在である
この世界が潜在意識の世界で
成り立っていることに気づいたRuiは
Miia の潜在意識に働きかけて
Miiaの顕在意識が自分の方に向くように
働きかけた
それと同時にいつでも3.5次元世界に
繋がれるように
京都の貴宝寺にある石碑と
この世界をつないでしまった
この時Ruiの頭脳レベルは1700
銀河司令センターにいる者でも最高で1550
つまりRuiの右に出る者はいなかった
Ruiは何度もMiiaに働きかけをしたが
なぜかMiiaの潜在意識は
変わることがなかった
そこから追いつめられたRuiは
また頭脳を使い
現実世界のMiiaの居場所を
突き止めてしまった
そこでたまたま発見してしまった
Miiaの日記の中にもう一人の片割れである
Kailへの思いがつづられているのを
見てしまう
そこから自暴自棄になったRuiは
すべての数値が達して
MiiaとKailと最後に出会う場所で
自ら命を断ってしまう
確かにMiiaの気持ちはKailにあったが
本来Kailは中庸
Miiaとは結ばれない運命にあった
しかし陰であるRuiが命を
断ってしまったことで
運命が変わり
KailとMiiaは一緒になったのである
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