第83話 再会
チュン チュン
チュン チュン
「今年は例年より
観光客で賑わっているな」
「そうですねぇ」
「はい、いらっしゃい」
「すみません、これ下さい」
「850円ね」
「じゃあ、これで」
「すみませーん
写真撮ってもらってもいいですか?」
「いいですよ
では、撮りますね」
「ありがとうございまーす」
「ここは何ていうお寺ですか?」
「貴宝寺ですよ」
「ありがとうございます
ほら、やっぱり合ってるじゃん」
そう、ここは貴宝寺
京都の中でも特別であり特殊な場所
上から降りてくる魂は
ここを通って降りてくるとも言われている
巡り巡って
結局ここに舞い戻る
Rito
あっ.....
Reiちゃんだ
現実の世界では一度
夢の世界では二回
やっぱり俺の片割れは
Reiちゃんだったんだね
最初に何て声をかけようか
あっ.....
Ritoくんだ
現実の世界であなたに会うのは久しぶりだね
Rito「Reiちゃん!」
Rei「Ritoくん!」
Rito「ずっと現実の世界で
君を探してたよ
俺、
えっ......」
Rei「Ritoく......ん?」
あぁ、そういうことか
Haru
何であそこに二人が......
もしかして......
Rito
何でReiちゃんの後ろにもう一人いるんだ?
彼も今から片割れに会う......のか?
Rei
やっぱり
私の思った通り......
あと数メートル
Rito Haru
名前を知らなくても
顔が分からなくても
お互いのことを思い出します
魂が思い出します
特別転生者の組み合わせを発表する
Rito Rei Haru
この三名は今回特別missionの中でも
さらに特別な課題を用意している為
二名ではなく、三名で
任務を行うこととする
もう一組
今回は三名で任務を行う者がいる
三名の場合、最終的には
陰・陽・中庸の役割分担をし
陰、主に精神のレベルを上げていくHaru
陽、主に頭脳のレベルを上げていくRei
二人は正反対の性質を持ち合わせていて
著しくどちらかの数値が低いため
上げていくのに非常に努力を要する
中庸であるRitoは
精神・頭脳のバランスはいいが
特殊能力の数値が低く
自ら能力を探し、上げていく必要がある
最終的には三人それぞれが役割を果たし
陰と陽が一緒になる
中庸はサポート役であり
万が一、陰が過酷な転生となり
クリアできなかった場合の
陰の代役を果たすことになる
Miia「Lail、私たちも三人でしたが
トラブルがありました
三人というのは非常にバランスをとるのが
難しく
特に中庸の人間は
最後レベルを上げたにも関わらず
一緒になれないという
非常に過酷なものとなります
ですから今回は二人ペアのみを希望します」
Lail「三人というのは
それだけ選ばれし者だからこそだ
いいか、我々の最終目的は
男女が別れてmissionをこなすことであって
一緒になることではない」
Kail「それはもちろん分かっています」
Lail「三次元の世界に存在する
三次元の世界にしか存在しない
闇を排除することだ
この闇があるうちは三次元である地球は
四次元に移行することができない
そのために別れて任務を行うのだ
三名というのは
この三名にしかできいmissionがあるから
選んでいる」
Miia「....」
Miia「......
じゃあ、せめて担当をさせて下さい」
Lail「Reiのか?」
Miia 「はい、そうです
サポートをしてあげたいのです」
Kail「では、俺に中庸であるRitoの担当を
させて下さい
Ruiのようなことは
繰り返したくないんです」
Lail「分かった、しかしあくまでも担当だ
余計なサポートはしないように」
Miia Kail「はい、分かりました」
Lail「 今現在の地球の闇は
何パーセントだ?」
カチャカチャ
「45パーセントです」
Lail「今回のmissionで
25パーセント排除することを目標とする
三人で特別missionを行う者は
二組を予定している
それぞれのグループに
著しく頭脳レベルの高い者を配置している
このグループには中学で行く
修学旅行の観光コースの中に
必ず貴宝寺に観光に行くように
あらかじめ設定をするように」
「なぜですか?
3.5次元世界のことをもしかしたら
知ってしまうかもしれません」
Lail「知らせることが目的だ
今回の特殊なmissionは
貴宝寺にある3.5次元世界を
封印することだ
今まで何度も失敗してきた
あの頭脳レベル1700のRuiが作り上げた
システムだ
封印するためには同等の頭脳レベルの者
でないと不可能だ」
「なるほど」
Lail「特に今回の特別転生者のHaruの
頭脳レベルは最終的に1700を超えることが
予想される
それにHaruはRuiによく似ている
このことに気がつけば
必ずHaruはRuiに対して
対抗意識を燃やして
あの世界について調べ出すはずだ」
「なるほど」
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