第71話通知

特別転生者の皆さまへ


日頃の任務、お疲れ様です


進行状態はいかがでしょうか


mission mobileで数値の確認は


常にできますから


確認して、伸ばしていきましょう





今回は特別missionの追加情報です


例えば片割れと呼ばれる人が


病気や不慮の事故で亡くなってしまった場合


この場合は


ピンチヒッターとして代理の方が


降りてきますのでご安心ください


亡くなった方の数値、能力すべてを


全く同じ状態で引き継いで


代理の方がmissionを続行します





もう一つ自ら命を断ってしまった場合


これはあってはならないことです


魂を大切にできなかった


この場合も代理の人が降りてきて


missionを続行するところまでは同じです





自ら命を断っていますので


司令センターには戻ってきません


すべての数値がゼロになり


また一から転生をし直すことになります





大変な特別mission


できると見込まれたから選ばれたのです


そう、選ばれし者なのです


任務遂行を心から祈っています


銀河司令センター





3.5次元監視室


カチ カチ


ん?


やっぱりおかしい.....


これはどういうことだ





「銀河司令センターのLailだ


えっ、どういうことだ


すぐに持ってくるように」


何が起きてる


.....


.....


もしかして






「今から問題の映像を確認する」


「今回呼び出されてるのは


俺だけですか?」


「そうだ


とりあえずこの映像を見てくれ」





「これは.....」


「そうだ


おそらく監視室に何者かが


侵入することに成功して


映像を削除していたのだろう


だがこの日はすべて削除できずに


最後の3秒だけ残ってしまったのだろう」


「それをHaruがやっていると.....」





「そうだ


そんなことができるのはよっぽどの奴だ


今回の転生者の中でHaruだけ


ずば抜けて頭脳が高い」


「.....確かにそうですね


Haruはどうなるんですか?


Haruはここに直接足は運んでいません


恐らく誰かをかばっています


以前のHaruなら誰かをかばうなんてことは


しなかったと思います


ご存知の通りHaruはこのmissionで


すごく変わりました」


「それはそうだな


この映像は足元しか映っていないから


誰かを特定することも難しい」





「それにLailは今回Haruにはもう一つ


特別なmissionをこなすことも期待して


彼を下に送りこんだのではないでしょうか」


「.....


確かにそうだ」


「だったらHaruが今してることは


もう一つのmissionにつながると


思うんですが」


「それはそうだな


ではこのことは内密に


しばらく様子をみよう」


「ありがとうございます」





「その代わりHaruの様子を


随時報告するように」


「かしこまりました」


Haru


お前の頭脳レベルはやはりすごい



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