第42話 銀河司令センター

Kail「どうだ、最近」


Miia「そうねぇ


最近ずっと連絡とってないのよ

 

今、大事な時期だから


Reiは友達っていうのかな


最近男の子とたまにお昼食べてるわ」





Kail「そうか


ずっと一人だったから良かったな


Haruはどうだ?最近」


Kieth「Haruは思った以上に大変だと思う


先日母親亡くなったんだよ」


Miia「えっ


じゃあ父親とも離婚してるから


Haruが面倒みてるの?


お兄さん確か東京だったよね?」


Kieth「あぁ


学校にバイトに弟に大変だと思う」


Miia「そんなことになってたのね


なかなか大変ね


これからどうなっていくのかしら.....


Ritoは?」





Kail「つい最近Ritoの兄貴と名乗る人から


連絡きて


どうやら父親が外で作った子供らしい」


Kieth「Ritoも色々あるな常に.....


Reilaは?


足を怪我してバレーできないんだろ?」


Miina「そう


ずっと引きこもってて心配してたんだけど


最近、美術部に入ったのよ」


Miia「バレーと美術全く違うけど


また頑張れるといいわね」


Kieth「まぁ、また情報交換しよう


何かあったらいつでも」





Miia「Kailちょっといい?」


Kail「どうした、何かあった?」

 

Miia「実はね、Reiのもともとの転生先


貴宝市だったでしょ」


Kail「あぁ」


Miia「でも実際はReiが転生してないから


子供が産まれてきてないことになるでしょ」





Kail「あっ、うっかりしてたけど


京都の貴宝市って言ったら転生先は


一箇所しかないな、貴宝寺だ」


Miia「そうなの


あそこは貴宝家直系の人間じゃないと


お寺には入れないことと


あの石碑を守るために


司令センターがお金を渡してる代わりに


子孫を残すという決まりもあって」





Kail「で、Reiがいないから


今貴宝家には子供がいないと」


Miia「そうなの、このまま進んでいくと


貴宝寺を守る人がいなくなる」


Kail「なるほど


あの家の家族構成はどうなってる?」


Miia「おじいちゃんおばぁちゃんに


あたる人と母親だけなの」





Kail「父親は?」


Miia「父親は3年前に病気で亡くなってるの


本来はReiの下に弟がいるはずなんだけど


Reiが転生しなかったことで


そのあとも狂ってしまったみたいで


弟もいないの」





Kail「うーん


それはちょっとまずいなぁ」


Miia「どうしよう、今さらReiを


転生させるわけにいかないし


このままだとお寺を守る人がいなくなる」

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