第36話銀河司令センター
5次元世界銀河司令センター
Kail Miia Kieth Miina
Kail「どうだ、最近」
Miia「Reiは学校生活が相変わらず
大変そう」
Kail「そうか
今は大変な時期なのかもしれないな
それぞれ」
Kieth「Ritoはどうなんだ」
Kail「Ritoは思春期まっしぐらだ
茶髪にピアスに停学に警察沙汰に
なかなか派手にやってるよ」
Miia「ほんとに思春期まっしぐらね
Haruは?」
Kieth「Haruは環境に不満だろうな
母親が父親と離婚したうえに
つい先日母親が倒れたんだ
病気が見つかって
学校行きながらバイトもして
弟たちの面倒を見てる」
Miia「あのHaruが?
Haruって確か頭脳のレベルがずば抜けて
高くて司令センターからも
特別扱いされてたよね」
Kieth「そうなんだ
でも司令センターはHaruには
足りないものがあるから
そこを学ばせるために
あえてこの環境にしたのだろう」
Kail「なるほど」
Kieth「実は兄貴と一緒の
全寮制の高校に奨学金で入ることが
決まっていたんだが
母親が倒れて弟の面倒を見る人が
いなくなって東京に行くのを諦めたんだ」
Miina「えっ、あのHaruが?」
Kieth「そうなんだ
降りてきた当初のHaruなら
周りのことなんかお構いなしに
東京に行くことを選んだと思う
兄貴に電話で知らせるか
隣の家に預けるとかして」
Miia「Haruの中で少しずつ何かが
変わってるのかもしれないわね
Reilaはどうしてる?」
Miina「相変わらず父親は不在がちよ
それからバレー部に入って
頑張ってきたんだけど
自主練のしすぎで靭帯を損傷して
スポーツ推薦の道が絶たれたの
今は抜け殻状態で
家にこもりっきりよ」
Miia「そうだったの
ほんとに今それぞれ大変な時期ね
この時期は転生の中でも
大事な時期になるから
どうしても過酷になるわね
そういえば私この前
Towaを見かけたの」
Kail「あぁ
つい先日Ritoと別れて
戻ってきたところだ」
Kieth「いろんな縁があるからな
自分の想いだけでは
縁を変えることはできないからな
悲しいことに」
Kail 今はRitoが
Miia 今はReiが
Kieth 今はHaruが
Miia 今はReilaが
修学旅行で貴宝寺に行ったことは
秘密にしておこう
あそこは特別な場所だから
これ以上近づかないことを祈るだけ
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