第31話 5次元世界から 二ツ木Towa

私の名前はTowa


今回は転生の予定はなかったけれど


どうしても果たしたいことがあって


Lailに転生をお願いしにきた





私の果たしたいこと


それはRito


噂で今回Ritoが1000年に一度の


特別missionに参加すると聞いた





私には特殊な能力があって


普通は転生を終えて


再び5次元世界にまた戻ってくると


すべての記憶を消されて


リセットされるんだけど


なぜか記憶が消されないまま残っている





残っていて良かったと思うこともあれば


反対に消えてしまったら良かったのにと


思うこともある





Ritoと私は今までにも何度も転生し


出逢っては別れてをくりかえしている


きっととても縁が深いんだと思う





だけど悲しいことに

 

身分の違いだったり


周りから反対されたり


何か邪魔が入ったりして


結ばれることはなかった





今回Ritoが


特別missionを無事にクリアしたら


片割れと呼ばれる人と結ばれることになり


悲しいけれど私とRitoの縁は


切れてしまうだろう





そうしたらもう永遠に会えない


せめて最後に少しでも関わりたくて


Ritoの役に立ちたくて


私とは結ばれることはなかったけれど


片割れの人と無事に結ばれるように


見守りたかった


こんな形でしかもう関われないから





Kail「今回特別に転生を認めることにする


ただし条件がある


Ritoとはあくまで先生として接すること


それから二人の関係性を言わないこと


今回の転生理由を明かさないこと


Ritoに関わるのは2回までだ


その2回が終わったら


自動的に5次元世界に戻されてしまう


それでも良ければ特別に認める」


「たった2回?」


Kail「2回は、大きく分けてという意味だ」


という条件のもと私は降りてきた





Ritoが小学生の時に


一緒に過ごした期間が1回で


今回警察に行ったので2回





いつもmission mobileで


Ritoのことを見守ってた


あと1回で終わりだから


もう少し先で関わろうって思ってたけれど


警察で1人待ち続けてるRitoを見ていたら


いてもたってもいられなくて


思わず家を飛び出していた


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