第12話 5次元世界から Haru side
俺の名前はHaru
今俺がいる場所は
5次元世界の銀河司令センター
ここで何をしているかというと
Dimension Migration Gathering
略してDMGが開かれるのを待っている
時間は15時から
俺の時計は今14時58分30秒
どうやらもうはじまるらしい
まだ15時になってないんだけどな
まずは今回転生するのかどうかだ
Reincarnation panelを確認する
Name Haru
いた、俺だ
Destination 3次元
えっ、何で俺が3次元
俺の頭脳の高さは
銀河司令センターからも目をかけられている
その俺が何で3次元
嘘だろ
納得がいかない
ここで何をするんだこの俺が
直接直談判だ、こうなったら
俺は自由に
銀河司令センターに出入りすることが
許されている
Lailはさすがに最高指揮官だし
ほとんど面識はないから
Kaizaに話をしにいく
「どうして俺、3次元なんですか
納得がいきません
今回は特別なmissionがあるって
言ってたじゃないですか
てっきり司令センターの仕事かと」
「今回君には
特別missionを用意してるよ
3次元の世界で」
「えっ」
「噂に聞いていないか」
「何がですか」
「あまり周りと関わっていないんだな日頃
もうすぐmission mobileに通知がくる」
「えっ」
通知が来た
Special mission
Name Haru
Gathering agenda today 15:40~
※Panctuality to enter the 15:45
「来たようだな、今回のmissionだ
1000年に一度行われる特別missionだ
確かに君の頭脳は素晴らしい
司令センターに必要な存在だ
だが君には足りないものがある」
「足りないもの?何ですか?」
「それはこのmissionの中で
自分で気づくだろう」
何だよ、足りないものって
この転生待機中もひたすら
誰とも関わらず頭脳を磨いてきたのに
周りがくだらない遊びで
盛り上がっている間も
ひたすら勉強してきたのに
このmissionで何を学ぶというんだ
仕方なく
特別missionの説明を聞きに
司令センターに向かっている途中
行き先はGathering room 77
入るのははじめてだ
バーチャルメガネを渡され
中へと入る
個室の会議室か
どうやら特別missionは他の転生者とは
顔を合わせることはないということか
何人ぐらいが参加するんだ?
俺の計算によると
普通転生者がだいたい100名ぐらいだから
特別転生者はその3分の1ぐらいと
いったとこだろうか
だいたい30名ぐらいだろう
いやもっと少ない20名ぐらいか
椅子に座ってメガネをかけた途端
Lailの説明がはじまる
一通り聞く
話をまとめると
男女ペアに別れて転生する
で、お互いどこにいるかは分からないが
どこかで転生している
頭脳、精神、能力のレベルをすべて999に
上げる必要があり
自分だけではなく同時期に
お互いが達していないといけない
俺が嫌いな連帯責任だ
俺が達しても相手が達していなければ
missionが失敗に終わる
ここで一つ気になるのが
精神のレベルも
999にする必要があるということ
正直、今まで精神のレベルなんて
気にしたことがなかった
これには正直困った
どうやってレベルを上げるんだ?
転生前に効率よく数値を上げる方法を
考えなければ
精神のレベルを上げて何の役にたつんだ?
頭脳があれば十分だろ
転生前試験を無事に終え
頭脳検査は楽勝だな
精神の検査は
今まで気にしたこともなかったが
こっちの出来ばえは正直分からない
最終的に数値を上げればいいんだ
必ず答えはある
正しい計算方法があるはずだ
それさえ分かれば大丈夫だ
あとは相手次第だな
どんなやつなんだ?
得意不得意が反対って言ってたな
ということは
頭脳の数値が低いということか
足だけは引っ張らないでほしい
俺は今回の特別missionを成功させて
晴れて司令センターの仲間入りだ
明日から3日間の休暇だ
今回の戦略を練ろう
最短距離でこなすんだ
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