第13話 3次元世界へ Haru

今日は転生日


時刻は11時


そろそろ司令センターに行くか


俺の転生時間は


11時22分から33分までの11分間





今回は10歳からの転生だから

 

Dimension Elevatorで転生するんだろう


存在は知っていたが、はじめて乗る


時間と時空と次元を


自由に行き来することが可能だ





作ったのは司令センターの誰なんだ?


一度会ってみたいもんだ


中の仕組みが気になるところだ





司令センターのドアが開く


そこにはKaizaがいた


「Haru、いよいよだな」


「はい」


「どうだ、やる気になったか?」


「まぁ、ただ.....」


「ただ?」


まさか精神のレベルの上げ方が


分からないなんてかっこ悪くて言えない


「いえ、何でもないです」


「検討を祈る」


「はい」





「Haru、そろそろ行くぞ」


「Kieth」


「そう、俺がお前の担当」


「Kiethかぁ」


「なんだ、不満なのか?」


「いや、別に」

 

「ほら、行くぞ」


Dimension Elevatorを目指す





これがDimension Elevatorか


「1次元下がるのに約5分かかる


来たぞ」


5分、どういう計算なんだ


ただ、今はそれどころではない


まだこのmissionの内容を完全には


把握できていない





「Kieth、3.5次元世界って


ほんとにあるんだな」


「そこは立ち入り禁止だぞ」


「分かってる」





この3.5次元世界


実は少し前に知った


たまたまpanelをいじってる時に


おそらく3次元と4次元の中間世界


ここはここで存在しているはずだ


3分に1回パトロールをしてる


今のところ


それぐらいしか情報はない





「今4次元だ、あと5分で着く」


「Kieth


例えば著しくレベルが低いものがあって


その数値を上げるには


純粋にその数値を上げる努力を


するしかないのかな」


「どうした、弱気なHaruは珍しい


そうだな、努力は必要だな」





努力は.....


他にも方法があるのか!?


聞いたって教えてくれないだろう


あとは向こうで考えるしかないな




 

「Haruもうすぐ着くぞ


準備はいいか?」


「うん、まぁ」


「いつも見守ってるからな」


「Kiethが?」


「そうだ


mission mobile持ち歩けよ」





mission mobileが


3次元の人間には見えないことは

 

分かっている


電源を切ると5 分経過したところで


緊急事態と判断され


司令センターの人間が来ることも


分かっている





そろそろ着く


「Haru、頑張れよ」


「あぁ」




3dimension





ten





nine





eight





さぁ、3次元だ





six





five





最短距離でmission成功だ





three





two





one





Welcome to the 3-dimensionl








「Kaiza、たった今Haru降りました」


「そうか


このmissionをクリアしたら


彼は無敵だな


もともと頭脳はずば抜けてるからな」


「そうですね


ただ足りないものもあるので


苦労はしますね、あの彼でも」


「そうだな


何でも計算通りにはいかないからな」


「ですね」

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