第8話 銀河司令センター

5次元世界銀河司令センター


私の名前はMiia


ようやく今回の


普通転生者、特別転生者を


無事に全員送り出せて


安堵のため息が出る





もう一度間違いなく


全員が正しく転生できているか


Rehncarnation panelに載っている


転生者リストと


転生中リストを照らし合わせる





普通転生者 80名


特別mission転生者 20名


計100名





今回はじめて


特別missionの子の見守りをする


実は自分から見守りを名乗りでた


私の担当はRei





私も昔、特別missionに参加している


「お疲れ、確認中?」


「Kail、お疲れさま


そう無事に送り出せてるかね」


「特に問題はないはずだよ」


「そうよね」





「今回の君の担当は?」


「普通転生者3名と


特別転生者1名」


「君から名乗り出たんだもんな」


「そう、Reiね」





「なんかほっとけなくて


昔の私によく似てる


転生前もすごく不安そうで


昔の自分を見てるみたいだった」


「懐かしいな、あの頃が」


「.....


Kailは今回の担当は?」


「普通転生者7名と特別転生者1名」





「すごい7名も


大変ね、特別転生者はRitoだったわね」


「そう、Rito


Reiちゃんは下の世界でどう?


頑張ってる?」


「そうね、まだ初日だし


いろいろと大変だと思う」





「初日?


特別転生者は今日で2日目だよな?」


「Reiはね


直前に辞退したいって言ってきて


他の転生者との兼ね合いで


12時までの転生が間に合わなかったの


だから今回


普通転生者と同じ枠で転生してるの


3次元世界には


こっちの世界でいう12時11分に


着いてるから


1日遅れで下に着いてるの」





「辞退.....


そんなとこまで君と一緒だ」


「そうなの、だからほっとけなくて


私みたいな思いを


彼女にはしてほしくない」


「.....


じゃあmission mobileが手放せないな」


「暇があればReiを見てる」


「ねぇ、Kail見てこれ」





「ん?どうした?


えっ.....これは.....どういうことだ?


同じ地域に特別転生者が2人も


何でこんなことが起きてるんだ?」


「Reiと同じ学校に


しかも同じクラスにSeiaがいる」


「規則では転生者同士の転生スタート地点は


半径10キロは最低離して


設定しなければいけないのに」


「Reiどうしよう??二人を離すべき?」





「いや、こちらから勝手に


転生環境を変えるのは規則違反だ


それにしても事前に


計画して転生させているのに


どうしてこんなことが起きたんだ!?」





「もしかして.....


Reiが辞退って言ってきた時に


説得しなきゃって焦って


私Lailに嘘をついて


Reiが具合が悪くて応急処置に時間がかかる


って話をして転生時間をずらしたの


普通転生者のスケジュールに


無理やり入れてもらったから


その時にReiの転生場所を


もともとの受け入れ先じゃないところに


設定されていたのを


正しい転生先に変更しないまま


私、Reiを下の世界に送り出して


しまったんだと思う


どうしよう?Kail」





「もともとReiはどこに転生する予定


だったんだ?」


「Reiははじめは.....」


「京都だわ」


「それが私のミスでSeia のいる


兵庫になってしまって


鉢合わせしてしまったんだわ」





「どうしよう.....どうしたらいい?」


「いや、大丈夫なはず


偶然にもReiは


裕福な家に転生する予定だったし


実際兵庫の自宅は


予定よりも裕福な家庭だ





救いなのは


兵庫の家が


Reiの転生先に設定されてるから


家族も気づいてないし


他のことも違和感なく動いてる


二人とも今のとこ気づいていないみたいだし


このまましばらく様子を見よう」


「そうね」


「ここ最近の二人の接点は?」


「まだ履歴を見る限り一回だけだわ


ほら、この時


Reiの初日の放課後


二人が日直だったみたいで


職員室に行く前にやりとりしてる」





「あぁ、この時か


見た感じは名前のやりとりぐらい


特に問題はなさそうだな、多分」


「多分?」


「大丈夫だ


特別missionのルールに


もし相手のことに気づいても


伝えてはいけないルールがある


もし破れば


ペナルティもしくは転生終了だから


まず言ったりはしない」


「そうね....」





「とりあえずこのことは


上には黙っておこう


二人だけの秘密だ、いいな?」


「わかった、ごめんなさい


あなたを巻きこんでしまって」





「大丈夫


もし何か異変を感じたら


すぐに俺に連絡して


幸いなことに、Reiの今の転生先は


父親が外交官だから、転勤も多そうだ


ただ気になるのは海外の可能性も高い」





「海外.....


本来の京都なら転勤の可能性は


まずないわ」


「そうだな、転勤になることはないな」





「大丈夫かしら??


Reiの運命をかえてしまったんじゃ.....


責任を感じる


ただでさえ特別missionは 大変だから」


「大丈夫


君も言ってたじゃないか


Reiちゃんは強いって」


「うん、そうね」


「それにReiちゃんたちは特別だ


あとでSeiaの担当者にも


こっそりこのこと伝えとくから


大丈夫だ


あんまり二人でコソコソ話してると


怪しまれるからまた連絡する」





Reiごめんね、私のせいで


無事に任務遂行できますように



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