第5話降りたつ 3-dimensional life start of Rito

眩しい光とともに


Welcome to the 3dimensionl





目を開けると


ここどこだ?


俺の自宅になる場所だおそらく


ベッドも机も服もすべて揃ってる


すげぇ


あっ、俺記憶ある


俺降りてきたんだ特別missionで





階段を駆け上がる音


「Rito 早く起きなさい遅刻するわよ」


学校


そうか、俺10歳だもんな


「えっ、あぁ、うん」


「ぼーっとしてないで早くしなさい」


あれが俺のお母さんか


学校の行き方がわかんない





下に降りていくと


「早くご飯たべなさい


ママもう仕事行くんだから」


もしかしてママって言ってるのか俺


「マ  マ  ?」


「何?」


「お父さん」


「パパの話はもうしないで


別れたんだから」


俺の家お父さんいないんだ


ママと二人暮らしか





不思議なことにママという言い方が


今はしっくりくる


俺の頭の中にインプットされたんだ





家を出る


学校どこだ?


何も考えずに動けば


周りがそれに合わせて動きだす


ふと思い出す


とりあえず考えずに歩くか


普通小学校って行ったら


歩いて10分ぐらいかな





えっ、適当に歩いたのに


学校が見えてきた


ほんとに違和感なく生活できるんだ





10歳ってことは


5年くらいか


クラスは.....


自分で決めたらそれに合わせて


周りがまた動き出すのか





一通り見て歩く


3組にするか


ガラガラ


ドアを開ける


すると


クラスメイトらしき子が


「Ritoおはよう!」


「あぁ、おはよう」


やっぱり動いた


違和感がまるでない





「Ritoおはよう」


と次々にクラスメイトが寄ってくる


「Ritoくんおはよう」


女の子数人もかけ寄ってくる


この感じ


俺、結構学校でモテモテなんだ





席は.....


明らかに一つ空いてる席があったから


そこに座ってみる


周りの反応を見ると


普通だった


ここでいいみたいだ





すべてが違和感なくすすんでる


さっき降りてきたとこなのに


そうだ、俺日本のどこにいるんだ!?


来る時も車の通り多かったし


わりと都会なはず





無意識にmission mobileを取り出して


現在地を調べる


東京都だここ


東京都南区らしい


すると前に座ってる子が振り返る


やべっ、mission mobile見られた





「Rito宿題やってきた?」


あれ、もしかして見えてない?


「宿題?今日あったっけ?」


「なかったっけ?」と


カバンをごそごそしている





どうやら見えていない感じ


5次元の物はもしかして見えないのか





「ほんとだ、今日宿題ないね」と


やっぱり合わせてきた


名前はなんて言うんだ?


いいのか俺が決めれば





「Takuさぁ」


「何?」


すげぇ


Taku


インプットした





すごいな


こうやって俺の人生がはじまっていくのか


だんだんコツがわかってきた


チャイムが鳴る


学校生活1日目スタート





ガラガラ


担任の先生らしき人が入ってくる


あれが先生


随分と若い、それに綺麗


一応、俺は初対面





「はい、朝の会をはじめます


今日は二階堂さんがお休みです」


あっ、そっか


この世界は名前が2つあるんだっけ


俺どうしよう


いいのか自分で決めれば


何にしよう?





「折原くん」と呼ぶ声


うーん、どうせなら格好いい名前がいい





先生がもう一度


「折原くん」と呼んでいる


みんなが俺を見てる


えっ俺?なのか?


聞こえるか聞こえないか微妙な声で


「はい」と答えてみる





「折原くん、今日確か日直だったよね


あとで私、二ツ木のとこま で来てね


お手伝いしてほしいことがあるの」


「あっ、はい」





あれ、このパターンはじめてだ


この世界降りてから


全部俺の意思と行動で動いてきたのに


先生とのはじまりは


先生の働きかけから動き出した


こういうパターンもあるのか





1時間目の授業がはじまる


10歳レベルだから


楽勝ってことか


教科書どこにあるんだ!?


家か?


机に手を突っ込んでみる


あっ、入ってる


算数の教科書をパラパラとめくる


楽勝かと思いきや


後ろの方はよく分からない


俺、記憶あるけどほんとに10歳なんだ





「はい、今日は


15ページからはじめていきます」


15ページ


その前のページをめくると


大体は理解できる


15ページ以後は勉強が必要だ





授業をなんとか無事に終え


二ツ木先生のとこに向かう


そういえば先生


俺が先生の名前知らないの


わかってるみたいな言い方してたな


普通毎日会ってるクラスメイトに 


私、二ツ木なんて言い方はしないよな


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