第4話 3次元世界へ Rei

ついに転生日が来てしまった


時刻は10時


行くかどうかさっきから迷っている


まだ心の準備ができていない





私が辞退したら片割れの人に


迷惑をかけることになるのかな


ペナルティなのかな


それとも


ペナルティじゃ済まないのかな


どうしよう


どうしたらいい?


昨日は不安で一睡もできなかった





決めた


司令センターに行って


辞退するって伝えよう


時刻は10時30分


重たい体をなんとか奮い立たせ


早めに司令センターへと向かう





Gathering room11番て書いてあった


もうすぐ司令センターってところで


mission mobileが鳴る





Reiの転生時間は11時11分だから


まだ早すぎる


11時5分くらいにもう一度来て


Miia





私、辞退しに来たの


どうしよう


今伝えようかな


Miiaって女性?


司令センターは男性しかいないと思ってた





Miiaへ


私実は辞退をしようと思って来たの


どうしたらいいの??





時間を置かずに返事がくる


話をしたいから


誰にも見つからないように


B7に来て





話って何??


辞退できないの??


急いでB7に向かう


そこにMiiaがいた


やっぱり女性だ





「中に入って


さっきLailにあなたの具合が悪いから


応急処置をしてから転生させるって伝えて


転生時間を少し伸ばしてもらったの


辞退って、どうしたの?」





「不安なの、彼と必ず会える?」


「それはあなた次第」


「私もあなたを見守ってるから


あまり時間がないわ」





「Miiaとはいつでも連絡とれる?」


「Reiからはとれないの


手助けはできない


あなたのmissionだから」


「えっ、私一人で頑張るの?」


「大丈夫ちゃんと家族はいるから」


「でもmissionは私だけ」


「着いたわ


とりあえずエレベーターに乗りましょう」





これに乗ったらもう逃げられない


足が動かない


立ち止まっていると


Miiaが聞こえるか聞こえないかぐらいの


小さな声で


「私は余計なことは言えないけど


もう下の世界にいるよ」


するとMiiaがしーっと人差し指で合図をする





私の片割れはもう3次元地球にいるの?


エレベーターが来た


Miiaにそっと背中を押される


乗ってしまった





「降りるのに大体10分かかる」


3.5次元??


「3.5って何?はじめて聞いた」


「ここは私たち以外は立ち入り禁止」


「入ったら?」


「ペナルティもしくはその時点で終了」


「どうなっちゃうの?そうしたら」


「それは言えない


3分ごとに監視されてるの、だから


絶対に入らないで」





3分ごと


ずっとではないってこと??





「私ね、頭脳の数値が低いの


すべてを999にするなんて無理なの


だからはじめからこのmission


私には無理......」


また涙が溢れだす


「そんなことない、やってみないと」





ひたすら泣いてる私を見てMiiaが


「いい?Rei


あなたには得意なことがあるでしょ」


「えっ」


「あなたの精神のレベルはとても高いと思う


大は小をかねるわ


得意なことを伸ばして


あと3分で着くわ」


今のどういう意味??


あと3分で着いちゃう


ほんとにほんとにもう逃げられないんだ





「mission mobileは役にたつから


いつも持っててね」


「役にたつの?」 


話せない中さっきから


Miiaが何か大切なことを


教えてくれてる気がする

 

私の理解力がもう少し高かったら


「うん、いつも持っててね」





アナウンスが聞こえる





3dimension





ten





nine





eight





もう着く





「Miia.....」救いを求める





seven





six





「大丈夫


あなたは自分が思ってるより強いわ」





three





two





one





Welcome to the 3 dimensional

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