第3話 3次元世界へ Rito
いよいよ転生日が来た
久しぶりに緊張する
時間は10時40分
そろそろ指令センターに向かうか
3次元に着いた瞬間から
俺の人生がはじまるのか
記憶は消されるのか?
転生組は消される
俺らはどうなるんだ?
聞いときゃ良かった
着いた
まずはいつもの本部に寄る
扉が開く
俺以外に転生する人は見当たらない
指令センターのメンバーだけだ
「Rito 11時まであと10分だ」
話しかけられる
ネームプレートにはKail と書いてある
「俺はKail
今回君の特別mission を
見守ることになっている」
「俺の?」
「そろそろ転生時間だから
歩きながら話そう
特別mission を行う者には担当が1人つく」
「そうなんだ
質問したら何でも答えてくれる?」
「答えられる範囲でなら」
「このmission の最終目的は?」
「それは今は答えられない」
今は.....いつかは答えてくれるのか
「Kail もこのmission に
参加したことある?」
「あぁ」
「クリアしたの?」
.....
「着いたぞ」
遮られた
それも答えられないのか
これがDimension Elevator
中に入ると
エレベーターにしてはやけに広い
薄暗くて上を見上げると
星空のようにキラキラと光っていて
とても綺麗だ
「1次元降りるのに大体5分ぐらいかかる」
それが早いのか遅いのか
判断がつかない
次元だから
ボタンを見ていると
5次元→4次元→3.5次元?
「3.5次元?」
「あぁ、そこは立ち入り禁止区域だ
司令センターの人間以外は」
「もし入ったら?」
「入ったことがバレたら即転生終了だ
3分ごとに監視してるからすぐにばれる」
ということは次の監視までの3分間は
バレないということか
「何か企んでるだろう?
入るなよ絶対に」
「はい」
あそこには何があるんだ
ようやく4次元まで来た
あと5分か
「mission mobileでいつでも
Kailと連絡はとれる?」
「それは無理だ
こっちから連絡をとることはあっても
任務はすべて自分でこなさなきゃいけない
でも常に見守ってるから」
「常に!
カイルだけが?それとも司令センターが?」
「その両方だ」
「それじゃあ俺のプライベートがなくなる」
「大丈夫だ、他にもmission参加者は
いるからセンターの画面には
常にいろんな参加者がうつしだされてるから
気にも 止めていない 」
「mission mobileの電源を切ったら
どうなる?」
「通信が途絶えるから
センターから監視はできなくなるが
5分通信が途絶えたら
すぐに問題が起きたとみなして
すぐに司令センターの人間が
様子を見にくる
悪いことはするなってことだ
もうそろそろ着くぞ」
ということは5分間はバレないってことか
「最後にもう一つ
帰りもこのDimension Elavatorで
帰るんだよな?」
「そうだ、また迎えにくる」
その鍵は誰が管理してる?」
「これは司令センターと
司令センターの人間は一つずつ所有してる
だから悪いことはできねぇぞ」
考えられる質問は一通りした
もうすぐ着く
アナウンスが流れている
3 Dimension
ten
nine
eight
seven
いよいよ3次元
five
four
10才からはじまる俺の人生
three
two
one
Welcome to the 3- dimensional
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