僕は命に

「死にたいなんて言うな」

「諦めないで生きろ」

そんな歌が正しいなんて馬鹿げている。


実際自分は死んでもいい。

けど周りが死んだら悲しい。

「それがだから」ってエゴなんだ。


他人が生きようがどうでもいい。

誰かを嫌う事も洒落ファッションで。

それでもに生きようとするなんて...

なんてな事でしょう?


金がないので今日も一日中惰眠を謳歌した。

生きる意味なんて見出せない。

無駄を自覚して僕は息をする。


「寂しい」でこの傷が表せていいのか??

そんな意地ばかり抱えて今日も眠る。


少年だった僕らはいつしか青年に変わっていく。

年老いて枯れ葉のように誰にも知られる事無く朽ちていく。

不死身の身体を手に入れ一生死なずに生きてく。

そんなSFを妄想してる。


自分が死んでもどうでもいいさ

それでも周りに生きて欲しい

矛盾を抱えて生きてくなんて怒られてしまうなあ


「正しいものは正しくいなさい」

「死にたくないなら生きていなさい」


こんな、もううんざりだ。


幸も

別も

愛も

情も

滑稽な夢の戯れで全部金で買える代物なんだ

明日死んでしまうかもしれない

すべて無駄になるかもしれないさ

朝も夜も春も秋も

変わらず誰かがどこかで死ぬんだ

夢も明日も何もいらない

君が生きていたならそれでいい


そうだ

本当はそういうことが歌いたい


結局いつかは全員死んでいく

それでも僕らは必死に生きて

命を必死に抱えて生きて

殺してはあがいて。

笑っては抱えて。

「生きて」

【生きて】

『生きて』

≪生きて≫

 






━━━━━━━━━━━━━━━━命に嫌われている/カンザキイオリ

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