デイケアセンター見学前日までの日々
8月23日木曜日・
広日記『3時42分起床、4時23分廊下で眠っていたところナースさんに起こされる、5時33分起床、9時15分起床』
広日記『14時レクリエーション開始のアナウンス』
広日記『レクリエーションでは、かき氷を患者の皆さんと作って食べた。ナースさんが「去年は氷を削ってくれたよね」と言った。確かにこの時期まで去年2017年も入院してたっけな。花火と同じくレクリエーションでかき氷作りまでも去年と同じ経験をするなんて。でも盛り付けのフルーツを、カットしたりした。夏を感じられるレクリエーションで楽しめた。』
広日記『15時5分レクリエーション終』
その後広は、病院の事は触れず、かき氷を作ったとSNSに投稿。
8月24日金曜日・
広日記『13時12分朝食後はいつもみたいに眠ってしまった。改めて起床。昼食が運び込まれていた。白米、ユーチンリー、春雨サラダ、みそ汁、オレンジ、お茶。』
広日記『朝食後に眠った時夢を見た。人工の牢獄の星の囚人が、外出の許可を得て他の惑星に行くという内容だ。そう考えると地球人は、他の惑星に気軽に出ることが出来ない。ある意味夢に出た囚人より、自由の無い地球という、惑星の牢獄に囚われているのかも知れない。私は本物の牢獄ではなかったが、病院という小さな世界の、牢獄の囚人なんだ。早く少しでも自由が欲しい。』
8月25日土曜日・
広日記『14時35分母面会に来る』
広日記『14時41分入浴』
広日記『15時22分病室に戻る』
広日記『15時38分病棟の外に出て6階の小さな屋上庭園で、母からあることを聞かされた。それは、近所の人が私が警察に連れて行かれるところを、あの日見掛けたらしい。そしてそれをずっと不安に思っていたらしく、母が近所の人と話す機会が出来たので、対応したと言っていた。母「どちらも住みにくく感じるより、住みやすくなるように話しておいたよ。ウチの子はガラスのハートなんですって言ったりして決して、悪いことしたとは言ってないから安心して。今は病院とかの力を借りています。と言っておいたから」と母は言った。その後たわいもない話しをして過ごした。』
8月26日日曜日・
広日記『21時12分消灯の為明かり消される』
広日記『今日は波姉が面会に来た。昨日母とのたわいもない話しをした時にも言ったが、今日で入院二ヶ月目だと。長い日々だ。それでもここまで反省してやって来たんだ。まだ退院までの、めどが立たず長く感じるが、やれることをして前進あるのみだ』
8月27日月曜日・
広日記『14時27分成田先生が診察室に呼びに来た』
広日記『16時27分母面会に来る』
広日記『16時38分母と病棟の外に出て、7階の屋上庭園に行った。そして1階にも行き売店でコーヒー牛乳を買ってもらった』
広日記『21時15分消灯の為明かり消される』
広日記『今日母とは、明日からの一泊二日の外泊とデイケアセンター見学の段取りを、確認したような感じだった。そして成田先生との話しは、この前の外泊時の話しをしたのと、母が書いた私の外泊時の様子の用紙の内容に触れた。母が書いた内容は『自宅から外出する際、長袖のシャツを着なないで半袖シャツのままで、外出し腕のリストカットの傷を気にせずにいた』という内容だ。それで成田先生はどうしてリストカットをやめたのかということだ。私は答えた「去年の退院後どうしようもなく寂しくなって、切っているどころじゃなくなった」と。成田先生は「寂しくなると切らなくなるの?」と疑問を持ったように聞いて来たので、私は繰り返し「どうしようもなくなるほど」と言った。そして17日金曜日に出された宿題、発達障害についての宿題を提出して、明日センターの人に見せられるとチェックしてもらった。明日からまた外泊で家に戻れる。楽しみだ。』
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