施設の書類が届いた
8月11日土曜日・
広日記『21時7分消灯の為明かり消される。今日の母との面会時の会話は、たわいもない話しをした。その話しの中に食事する際に食堂、他の患者さんと食べるのを挑戦して欲しいと、また母から言われた。テレビ番組がつまらないのなら、テレビに背を向けて食事すれば良いという案が、母からだされたが私はそのところあまり乗る気ではない。』
広は結局退院まで病室で一人で食事をした。
広(早く退院したいな。施設の書類の郵送はまだかな。ウズウズして来た。体を動かそうかな)
広日記『21時40分消灯後私は退院したい思いが湧き上がり、落ち着かずに、病室を走ったり、廊下に出て飛び跳ねていた。そうしたら監視カメラに映ったのか、ナースさんが私の元に来て、とんぷく薬を飲まされた。』
8月12日
広日記『1時50分、5時10分6時35分起床』
広日記『6時55分朝食が届いたアナウンス。パン、玉子スープ、バナナ、牛乳、お茶』
広日記『7時20分朝食完食』
広日記『7時39分朝食後の薬を配るアナウンス』
その後広は午前中は眠ってしまった。
広日記『12時10分昼食を運び込んで来たナースさんに起こされる。まだ午前中に通信機器が使えなかった日々の頃のように、午前中は眠るものと体が覚えてしまっているのかも知れない。白米、鶏肉の竜田揚げ、じゃがいもの金平、お浸し、お茶。』
広日記『12時32分昼食後の薬を配るのと検温するアナウンス』
広日記『12時40分昼食完食。検温やりにナースステーションに行く』
その後広は海里と通信機器のメッセージ機能で会話をした。
海里「今日は行くからね。日曜日は看護師さんが少ないって言っていたから、側に居てあげるよ。でも明日はお休みするよ。」
広「分かった」
広日記『14時30分入浴』
広日記『15時病室に戻る』
広日記『17時36分夕食が届いたアナウンス。ビーフカレー、酢の漬物、杏仁豆腐、お茶。』
広日記『17時50分夕食完食』
広日記『18時8分母面会に来る』
海里「来たよ。屋上庭園に久しぶりに行こうか」
広「まだ夕食後の薬飲んでない」
海里「そうかそろそろだもんね。そうしたら薬飲んでから行こうか」
広「うん」
広日記『18時15分夕食後の薬を配るアナウンス』
海里「薬飲んで来た?」
広「うん」
海里「じゃあ行こうか」
広「うん」
広日記『18時25分病棟の外に出て屋上庭園に行く』
広日記『19時病棟に戻り病室に戻る』
広日記『19時55分面会終了まで5分前のアナウンス』
広日記『19時58分母帰宅。ハグして手を振り見送り別れた。』
広日記『20時30分寝る前の薬を配るアナウンス』
広日記『21時15分消灯の為明かり消される』
広日記『今日の母との面会時の会話は、屋上庭園と病室で長く話し合った。私は自称同性愛者だ。つまりセクシャルマイノリティー。それで私は以前からSNSにセクシャルマイノリティーの人と共感し、コミュニケーションが取り合えるように専用にアカウントを作っていた。今まで非公開にしていたが、通信機器が使用可能になってから公開設定にした。そうして公開したがこんなにも早く、アカウントが母海里にばれるとは、思いもしなかった。しかも今日ではなく数日前から分かっていたそうだ。今日母からの言葉で印象的だったのは「そのアカウントで繋がった人に性犯罪に巻き込まれたり、警察の監視下にいる今警察からまた、犯罪を犯そうとするんじゃないかと疑われるかも知れない」と言う言葉だ。私がセクシャルマイノリティーだと言うのは昔からカミングアウトしているが、母のセクシャルマジョリティーからの発想だとやはり、私のマイノリティーな思考を理解し切れずにいると感じた。それにどこかするつもりは無くても、犯罪を犯そうとするんじゃないかと言う言葉が差別的にも受け取れた。』
8月13日月曜日・
広日記『5時40分起床。何度か意識が覚めた感覚がある。』
広日記『7時2分朝食が届いたアナウンス。パン、ツナサラダ、ぶどう、牛乳、お茶。』
広日記『7時49分朝食後の薬を配るアナウンス』
8時30分頃広は保健師武井から名刺をもらっていたので保健所に電話をした。
広「もしもし。菊川広と申します。武井さんに担当してもらっていのですが代わってもらえないでしょうか?」
保健所の役員「少々お待ち下さい」
保健師武井「どうも~どうなさいました?」
広「施設の書類ってまだですかね」
保健師武井「それでしたら、この前発送しましたよ。そろそろ届くかと思います。お母さんには施設の説明しておかなきゃ。連絡ありがとうございました」
広「一週間以上経ったので気になって電話しました」
保健師武井「そうでしたか。それでは失礼します」
広「失礼します」
そして11時頃まで起きていたが広は眠くなり眠った。
広日記『13時55分ナースさんに「昼食を片付けてしまう」と言われ起こされるそして昼食を食べた。あんかけ焼きそば、わかめサラダ、すいか、お茶。』
広日記『14時25分昼食完食』
広の通信機器に海里からメッセージが送られていた。
海里「武井さんから封筒届いた!今日持って行くよー。家を出た時にまたメールするね。」
広日記『14時40分成田先生が病室に来る』
成田「この前廊下を飛び跳ねていたみたいですね。どうしてですか?」
広「早く退院したい思いで、ウズウズして落ち着かなかった」
成田「なるほどそうだったのか。もし廊下で他の患者さんが、突然飛び跳ねたらどう思う?」
広は特別支援学級にいた経験もあり、「うーん」と当たり前の光景だけどきっと当たり前じゃないのだろうと考え、なんとも言い難い気持ちでうなった。
成田「普通な感じ?なにも思わないの?普通だったらビックリするよ。それとSNSの調子や考え方は今はどう?」
広「フォロワーは入院する前より減ったけどまた新しいフォロワーを取り込めば良いと」
成田「考え方変わったね。けどまだまたフォロワーが減ったら、殺害予告とか自殺しようとしちゃいそう?」
広「自殺はするかも」
成田「ダメだよ。せっかく治療したのに、退院後に死なれたら困るよ」
広「海里が以前言っていた。広は破滅的になりやすいって」
成田「破滅的って言うのは?」
広「すぐ自分を殺せば良いとか誰かを殺せば良いってなること」
成田「なるほど」
広「そう言えば海里から連絡が来て、保健師の武井さんから、施設の紹介の書類が来たって」
成田「おぉそれじゃあ明日15時からお母さんを交える時にそれについて話し合いましょう。では明日」
その後広は海里と通信機器のメッセージ機能で会話をした。
海里「今家の最寄り駅にいます。夕食頃には病院に着けそうだよ!武井さんには電話しておくね」
広「分かった」
広日記『17時28分母書類持って面会に来る』
海里「書類持って来たよ。さっき武井さんと電話して、大まかに施設の説明を受けた。とりあえず夕食の後に話すよ。先に食べるのと薬を飲むのを優先ね」
広日記『17時37分夕食が届いたアナウンス。白米、豚しゃぶ、野菜と油揚げの煮浸し、大学イモ、お茶。』
広日記『17時55分夕食完食』
広日記『18時7分夕食後の薬を配るアナウンス』
海里「薬飲んで来た?」
広「うん」
海里「今日は来ないはずだったけど、郵便ポストを見たら届いていたから来たよ。紹介された施設は二つ。一つはレクリエーション活動をして、のんびり一日を過ごす場所なんだけど、お年寄りが多いみたい。だから武井さんも広の若さと、つり合わないじゃないかって言いていた。もう一つはプログラムに乗っ取って、スケジュール通り一日を過ごす場所。こっちは比較的に若者多い。だからこっちを武井さんもオススメしていた。でもどちらもデイケアって言うみたいだよ。さあどっちにする?まだ後日でも大丈夫だけどね」
広「うーん。じゃあ若者の多い方のデイケアにする」
海里「本当に良いの?そんなに早くに決めて」
広「うん。大丈夫。こっちの方が良い」
海里「分かった。じゃあ明日武井さんに電話すんだよ」
広「うん。あと明日は成田先生にも意思表示しなきゃね」
海里「するべき話しは終えたし帰るね。また明日」
広日記『19時31分母帰宅。ハグして手を振り別れた。』
広日記『19時55分面会終了まで5分前のアナウンス』
広日記『20時30分寝る前の薬を配るアナウンス』
広日記『21時10分消灯の為明かり消される』
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