また暴れちゃった

広日記『2時20分、4時40分、5時10分、6時55分起床。もう重たい扉は開いていた。』

広日記『7時5分朝食が届いたアナウンス。今回の入院初、朝食を自ら病室に運ぶ。パン、ポトフ、すいか、牛乳、お茶』

広日記『7時30分朝食完食』

広日記『朝食後の薬を配るアナウンス。少し眠るか。』

広日記『12時昼食が届いたアナウンス。ドライカレー、海藻サラダ、ぶどう、お茶。』

広日記『12時24分昼食完食。昼食までは比較的、1212号室の隔離室や多目的室で寝て過ごした。隔離室から出られる時間が増えて一日の過ごし方も変わりそうだ。』

広日記『13時20分多目的室の窓際に寝転んでいたら成田先生が来た』

成田「朝隔離室に行ったら寝ていたので、時間を変えて今探して来ました。朝はやっぱり眠いの?朝食は食べた?」

広「食べた。することが無くなったから寝ていた」

成田「する事が無いなら多目的室にある本を部屋に持って行きなよ。マンガもあるよ。このマンガとか懐かしいな」

成田はマンガを手に取りマンガを読んだ。

成田「少し読んだだけでも、涙出そうになった。まあ気晴らしに読むのもありなんじゃない?」

広「前回の入院で途中まで読んだけど、読む気失せた」

成田「このマンガの他にもマンガあるけど、どう?」

広「いい」

成田「そっかとりあえず、前回もだけど今回も一ヶ月以上の入院になるけど、27日の金曜日に隔離が無くなると良いね。26日明日から病院には31日まで居ないから、チームの他の先生に判断は任せています。やっぱり通信機器とかSNSは使いたい?」

広「うん。使いたい」

成田「SNSしたいと思うんだね」

広「入院していることを現在進行形で発信して伝えたい」

成田「年の違いや差で感覚が、違うと思うけどやっぱり、そういうのは後にするか控えた方が良いと思う。とにかく31日火曜日に通信機器について話し合おうか。それと多目的室とかで寝転んでいると、他の人が驚いたり心配するから、寝転ぶなら自分の部屋に戻ってね。それじゃ」

広「だってココは静かなんだもん」

広日記『15時10分入浴』

広日記『15時35分隔離室に戻る』

広日記『17時38分夕食が届いたアナウンス。白米、厚揚げ肉みそかけ、長いも和え物、ほうれん草の煮浸し、お茶』

広日記『17時56分夕食完食』

広日記『18時15分夕食後の薬を配るアナウンス』

広日記『18時55分母面会に来る。今日はさすがにもう面会に、来ないと思っていたけど、母が面会に来てくれた。』

海里「ごめんね。遅くなっちゃった。疲れていて家で寝ていたの。疲れもあるし明日は、休む為に面会に来なくても良い?」

広「良いよ。休みな」

海里「そうさせてもらうね」

広日記『母は明日疲れもあり、休む為に面会に来ないらしい』

広「今日の昼に成田先生と話した。31日火曜日に隔離の時間以外にも、通信機器について話し合うって。もしかしたら使えるようになるとかかな?」

海里「うーん。どんな話しをするんだろうね。もし使えるようになるのは良いことだけど、使い方だと思う。人を不快にさせない発信なら良いと思うけど、不愉快にさせてしまう発信は良くない。広のしてしまったことは、不快にまた恐怖を与えてしまった」

広「分かっている。担当だったカウンセラーの佐久間という一人の心を殺してしまった。」

この時広は7月15日日曜日に夢で出会った少女との会話を思い出していた。

海里「そうだね。ある意味殺人なのかもね。でも本当にやらなくて良かった。奪って良い命なんて無いもの。あんな投稿して後悔している?」

広「うん」

海里「そっか広から後悔していると聞けて良かった。反省していても後悔してなければ、また繰り返すと思うの。だから反省は充分にしていると思う。だけど後悔して、もうやらないと心に決めてくれたのならそれで良いよ」

広(反省も後悔も一緒じゃね?まあいいや)

広日記『19時55分面会終了まで5分前のアナウンス』

広日記『20時母帰宅。ハイタッチして手を振り見送り別れた。フォロワー数を確認してもらった。そうしたらメインアカウントは一つフォロワーが減り、創作アカウントはフォローもフォロワー数も一つ減り、ブロック解除(ブロ解)されていることが判明。しかし一体誰がブロ解したのかスゴク気になる』

広日記『20時31分寝る前の薬を配るアナウンス』

広日記『21時3分寝る前の薬来る。消灯時間過ぎて来るなんて待たされ過ぎ感がある。その間もブロ解したのが誰なのか気になって落ち着かなかった。薬を早く飲んで早く寝てしまいたかった。』

その後広は海里に教えていた創作アカウントがブロ解されており、一体誰がブロ解したのだろうと考えに考え不安になり、寝る前の薬も遅く来て落ち着くのに時間が掛かり、さすがにブロ解したのを誰なのか確認しないと落ち着かないと広は思った。誰かさえ解かれば一安心すると思い、広はナースコールでナースに「SNSのアカウントがブロ解されたから確認する為に通信機器を使わせて欲しい」と言うが当然断られてしまう。そして広は暴れた。重たい扉を蹴った。そうするとナースがとんぷく薬を持って来て「また暴れたりすると隔離の時間が延びちゃいますよ。だから落ち着いて下さい」

広「だったら通信機器を使わせて欲しい」

ナース「それは私達の判断では出来ません」

広「でも薬じゃ落ち着かない。通信機器を使わせて欲しい。そしてSNSのアカウントをブロ解したのが誰なのか確認させてくれないと落ち着かない。だから使わせて欲しい」

ナース「使わすことは出来ないけど、とにかく薬で落ち着きましょう」広はとんぷく薬を飲んだが、重たい扉を蹴るなどして暴れて、その度にナースが来て同じような会話を繰り返した。そして自然と落ち着き一日が終わった。

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