拘束解除と広のSNSを始めたきっかけ
7月20日金曜日・
広日記『13時5分成田先生が隔離室に来る』
成田「拘束の間落ち着いて過ごせていたので胴体の拘束も外しましょう。しかし拘束からすり抜けたことが、2回程あったみたいなので、全体として三角点でしょう。だからカレンダーにこの日とこの日は三角マークを書いておきます。あとは丸です」
広「成田先生が胴体の拘束だけになった時に、広さんの細身の体なら抜けられそうだねって言っていたから試したら抜け出せちゃった」
成田「気になっていた事があってSNSを始めたきっかけってなに?」
広「友達との連絡手段で始めた」
成田「だったらSNSじゃなくても良かったんじゃないかな」
広「まだ当時は連絡手段になるツールの通信機器を自分が持ってなくて、メールアドレスは持っていたから、ゲーム機でSNSアカウント作ってSNSで繋がる手段を選んだ」
成田「なるほど。でもそうしたら、SNSに投稿して、発信しなくても良かったんじゃない?」
広「友達がなぜか私のメッセージに返信して来なかったから、どうせSNSをしているのだからって思って、別の不特定多数の人に向けて発信してみようと思った」
成田「なるほどね」
広「それで最初は自分のこと発信していたから、同世代の人にフォローされることが多かったけど、画像の無断転載で著作権に引っ掛かってアカウントが、凍結されるアカウントが多くて、仕方ない気持ちで趣味のオンラインゲームとかの投稿をするようになった」
成田「そこまでだと健全にSNSを利用しているように感じるね」
広「それでも昔あった病み期が再び到来して、画像は投稿してアップしなかったけど、リストカットしていると、投稿内容の中で言ったりしたし、リストカットの画像も見ていたりしていた。一時は病みアカウントなるものにもなっていた」
成田「画像とか見ると引き寄せられるから見ない方がいいよ。医者だとそういう傷は見るけどね」
広「でも当時はリアルでもSNSでも病んでいた方だった」
成田「それでもフォローし続けてくれたフォロワーはいるんだよね。先生の人生経験からしたら、フォローが無くなるって事はその人との、関わりが無くなるみたいなものなんだ。小学生まで仲良く遊んでいたけど、中学生になったら遊ばなくなったり、高校大学って進むにつれて、遊ぶ仲間は変わって行ったね」
広「つまり人間関係は変化していくもの」
成田「そういう事なんだよ。だからSNSも同じ原理だと思う。学校とか変わって実際遊ばなくなった友達が出来た経験とか無い?」
広「中学生の頃は特別支援学級に行ったからそういう感覚を経験することが無かった。高校は新しいクラスメイトだし、小学生の頃の友達との繋がりは、なんて言うんだろう、自然消滅?かな」
成田「そっかでも先生みたいな感覚は一般的だから、知っておいて損は無いよ」
広「分かった」
成田「あと隔離の部分解除について、拘束も全て外れたので、以前と同じく4時間開放でいいかな。10時から14時と11時から15時のどっちだったっけ?ていうかどっちが良い?」
広「11時から15時」
成田「分かった。じゃあ今日から、そうしておくね。ではまた。扉開けておくね」
広「はい!」
数分後ナースによって胴体の拘束が外され、また隔離室にはマットレス2枚敷きで段ボール箱の机が置かれ、以前の広の1212号室の隔離室に戻った。
広日記『14時55分成田先生との会話で拘束も取れ、隔離の部分解除も出来て少しは自由にまたなった。以前の通り11時から15時は隔離が開放され、今日は病棟内を歩き周ったり、多目的室に寄ってのんびりと過ごした。満足もしたので早めに時間前には隔離室に戻った。』
広日記『15時30分お風呂に呼ばれる』
広日記『15時35分入浴』
広日記『16時隔離室に戻る』
広日記『17時30分母面会に来る。』
海里「おっ、部屋が戻っている」
広「拘束取れたんだ。それと隔離の部分解除の開放時間も戻ったよ」
海里「おぉそうか…よく頑張ったね。ところで今日も暑かったよ。この暑さで倒れたらこの病院に入院するわ。ハハッ」
広日記『17時35分夕食が届いたアナウンス』
広日記『17時38分夕食が運び込まれる。』
海里「最近溜まっていた録画していたテレビドラマを消化しつつあるんだ」
広「ふーん。そう言えば保健福祉師さんと連絡して近い内に面会に来てもらえるようにしてね」
海里「連絡はするけど保健師さんにも都合があるからね」
広日記『18時15分夕食後の薬を配るアナウンス』
広日記『18時39分夕食後の薬来る』
海里「じゃあそろそろ帰るね。広が拘束取れて安心したよ」
広日記『19時45分母帰宅ハグしてハイタッチして手を振り別れた。』
広日記『19時55分面会終了まで5分前のアナウンス』
広日記『20時35分寝る前の薬を配るアナウンス』
広日記『20時53分寝る前の薬来る』
広日記『21時11分消灯の為明かり消される』こうして一日が今日も終わった。
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