海里ラジオのオンパレードの引継ぎ
7月8日日曜日・
広日記『17時波姉面会に来る』
波音「暑い~!」
広「昨日地震あったよね」
波音「あった。震度3だけど長く揺れた。てか、また海里ラジオのオンパレードだったわ」
広「それは残念に。でも自分もある意味残念だよ。土日はお風呂以外この1212号室の隔離室から外に出られないのですもの」
広日記『17時31分夕食が病棟に届いたアナウンス』
広日記『17時39分夕食が運び込まれる。白米、肉じゃが、ナスの煮物、山吹和え、お茶』
広「この隔離室に居ると一日三食もいらない」
波音「お姉も今日はそんなに食べていない」
広「いつも思う。白米だけのこしたい。白米というラスボスは私には重たくて食べたくなくなる」
波音「まあ食べな。とりあえず飲み物少ないから、いつもの緑茶を下でその間に買って戻って来るね」
広「分かった」
広日記『18時17分夕食後の薬を配るアナウンス』
広日記『18時20分夕食完食』
波音「パパも仕事で帰りが遅いし、お姉が居なかったら海里の話しを今頃誰が聞いていたんだろう。広が居れば広に海里の独り言を任せられるのに。昨日も帰って来てから、海里寝ているなと思ってそっとしていたら、起き出して喋り出して聞き流していたから、内容覚えずにお姉は寝たよ。きっと海里は誰かと話したいんだろうね」
広「そうだね。自分がしたい事は夏を感じたいよ」
波音「そう言えば広の好きなシンガーソングライターをお姉の友達が好きになっていたよ。この前カラオケに一緒に行った時に、そのシンガーソングライターの歌を歌っていた」
重い扉と半自動扉の間にあるコンセントに小型音楽再生機の充電をしながら、しばらく2人で広の好きなシンガーソングライターの歌を聴いた。
波音「好きな曲はなに?」
広「これ。それとこれとかも。充電をしながらだから、好きな曲を聴きながら教えられる。いつもならこんなに曲を流して聴けない」
波音「本当にバッテリーの持ちが悪いんだね」
広日記『19時55分面会終了まで5分のアナウンス。それまで波姉は居てくれた。フォロワー数も変化無しだった。別れ際にハグもしてくれた。そして波姉「明日は海里が来る。だから海里の話し聞いてあげて」と言われた』
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