緊急医療保護入院

寝ていた私だが「警察です」という声に意識が覚めついに逮捕しに来たと思った。母親が家の扉を開け数名の警察官が入り込み、私を起こす為に私の名前を何度も呼ぶ警察官「広さん!菊川広さん!広さん!起きて下さい」そして私は起きて時計を見て11時頃なんだと確認した。そして警察は私が殺害予告に使用した物品を持ち、私と母を警察署に連れて行った。私はなぜか警察署で通された部屋で警察官と話す事はなく部屋の中で2人の沈黙が続いた。私はなにもアクションのないことに痺れを切らし「なに待ちですか?」と問い掛けた。警察官「色々待ち」と返答のみだった。また2人の沈黙が続いた。しばらくすると他の警察官が来て「1時に烏山大学病院に出発です」と私と居た警察官に報告。私はまだ13時じゃない。出発したら13時だ。そして病院に連れてかれる。そう判断した。なんせ通された部屋には時計すら無くて時間が気になっていた。そして13時になり病院へ。病院への移動中、警察も動いた事だ。自分のした事は重大だ、と感じていた。そして病院は私が通院歴と入院歴のあった烏山大学病院だった。外来の精神科まで大人数で向かい診察室で私は拒否したが病院と警察の判断で緊急入院することが決まった。診察室の会話の中で母は終始涙を浮かべていた。身体検査と入院手続きを母とした。病室は二度目の1212号室の隔離室。入室前に入院中の担当医と話した。今回私はSNSを通して過ちを犯したのもあり通信機器の使用禁止になった。それとそこで母に言われ、拡散防止の為にも殺害予告の投稿を削除。しかし私は削除する前に「謝罪の投稿をしたい」と言った。しかし母と担当医にやめた方がいいと言われ謝罪出来なかった。そして私は隔離室の中で(去年と変わらず殺風景だな。この1年でどれだけの人がこの病室に入ったのだろう)と思いにふけていた。去年の入院のきっかけは希死念慮が酷く、7月頃に入院して入院中暴れて身体拘束され1212号室の隔離室に急遽入れさせられたんだ。

そして私が隔離室で夕食を食べたり謝罪をどうにかしたいと考えてる間に母は自宅と病院を往復して私の荷物を運んでくれていた。荷物はナースステーションに預かられれ寝床しか無い1212号室の隔離室で母は帰り際に私の手を握り締め涙を流しながら泣きながら私の手の甲を軽く叩き「馬鹿馬鹿」と、か細く繰り返し言った。そして私を強く抱きしめて「それじゃ帰るからね二度とこんな事するんじゃないよ。明日も来るからね」と言って帰って行った。そして緊急医療保護入院となった初日は終わった。1212号室の隔離室には時計も無い為ナースコールでナースさんと会話出来るので時間が気になる度にナースコールで時間を聞いた。母の持って来た荷物に時計はあるのだろうかと思いながら眠った

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