第10話 契約(メイリとミリィ)3話の続き。
3話の続きになります(話数がかなり飛んで申し訳ありません)
転移魔法でブルードラゴンの機体のコクピットに移ったブルードラゴンチームの面々。
そのブルードラゴンのコクピットの広さはバドミントンのコートの半面ぐらいか。
前方は180度見渡せる窓が広がっている。形は丁度新幹線の運転室の窓の様なものか。
その窓に近い場所には操縦席と砲塔席があり、その直ぐ後ろには透明な半球体のオブジェの様な物が置かれ、その左右に一席づつ席がある。一つは通信席みたいだ。もう一つは艦内の制御席か。そして半球体の後ろにはキャプテンシートがある。
計器類は至ってシンプルだ。
やはり魔法で動かすので、各魔法ゲージが各席に五つ程しか付いてない。
操縦席はそれに
砲塔席も左右にレバーが一つあるぐらいか。
後は各席のシートがジェットコースターのような二人座るようなタイプになっているぐらいか。
そしてブルードラゴンのチーフ、ギルシェが
「各人配置につけ!」
「「「了解!」」」
「メイリ=バアウア!」
「ハイ!」
「先程言ったお前のパートナーは、すでにお前が座る席の隣に座っている」
「えっ!」
メイリが座る魔法通信レーダー係の席の隣の席に誰かが座って居た。メイリが近づきその姿を見たメイリは思わず、
「‥‥‥綺麗‥」
と呟いた。それを聞いた席に座る女性らしき人は少し照れながら
「ありがとう、褒めてくれて」
そう言うと席をスクッと立つ女性、いや美少女か。赤い髪色の髪が腰まで有り、赤い瞳に目鼻がクッキリと立ち、その姿は女神に相応しい姿。そしてメイリを見定め、
「うん、申し分ないわ!これからよろしくメイリ!、私は女神候補生のミリィです」
「私はメイリ=バアウアです。これから宜しくお願いします!」
お互い手を出して目を見て笑顔で握手をする二人にギルシェは、
「メイリとミリィ!準備が出来次第投機は発進する。それまでにパートナー契約を済ますように!」
と。それを聞いたメイリは一瞬、「えっ?」と驚いた表情をすると
「あ、あのう〜、ここでするのですか?」
「そうだ!急げ!」
ギルシェの指示にメイリは戸惑った。隊員であるからパートナーとの契約は必ずしなければならないが、メイリも乙女、最初のキスは好きな人としたい。けど‥‥これは仕事‥仕事なのよメイリ。心に呼びかけるが‥やはり割り切れない。
『あーっ!なに悩んでんのよ!私は!』
そう葛藤しているメイリにミリィはヒョイとメイリの顔に自分の顔を近づけさせると、
「メイリ」
「ないミリィ?」
「チュッ♡」
「えっ?‥‥‥キ、キ、キ、キスされたああ」
メイリとミリィがキスをすると同時に、二人は赤い光に包まれた。その光の中でメイリの体に、
「な、なに?‥‥‥私の体の中に力が入って‥‥‥」
メイリがそう感じていると、二人を包んだ光は、パアッと一瞬で消えた。
「契約終了! これで私とパートナーになったわ。改めてよろしく!メイリ!」
「う、うん。よろしく、ミリィ‥」
まだ女神候補生とパートナーになった事に実感が湧かなく、少し躊躇するメイリ。
だけど、ミリィはメイリを気に入ったかはわからないが、メイリにニコリと笑顔を見せた。
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