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2019年6月19日 19:00 編集済
「率直に申す」の企画より参りました。個人的には、少年漫画みたいな展開でとても面白く読めました。一応、最新話まで苦も無く読めたました。まず、良かった点。ストーリーはありきたりっぽいですが、逆に言うと「王道」をきちんと周到していただいてあるので、安心して読み進められます。個人的に、王道好きなので、楽しかったです。次に、主人公が「クール」で比較的「人嫌い」の気があるのですが、親友の楽斗君が良い味出してます。主人公と他の友人をつなぐパイプ役をしており、この子が居てくれたおかげで「暗い過去」を背負っているであろう主人公の当たりのキツさがだいぶ緩和されていると思います。また、最初のライバルの新海君の能力も、主人公側とは違う感じが良いな、と思いました。「タビア」と言う「特殊能力」で戦う、と言う設定も面白いです。ただ、逆に、ん?とちょっと読んでいて引っかかってしまった点。楽斗君の「音響」と言うタビアに「テレパシー」が含まれている点。そもそも、楽斗くんの特殊能力は「音=空気の振動」を操ることが出来る能力、と認識していました。(「音響壁」などの表現からもそう感じました。)しかし、それですと、「テレパシー」がその「音を操る」概念から外れるのでは?と思った点です。「テレパシー=五感に頼らない精神感応」だと思います。どうして「音響」の楽斗くんが「テレパシー」を操れるのでしょうか?「音」を操ると見せかけて実は彼も複数個のタビアを持っているなら問題ないと思います。また、あくまでも「音=空気の振動」だと思うので、「テレパシー」のように感じているだけで実際は「口元で発した音」を相手の「耳元の空気を振動させることで、テレパシーの様な印象を与える音声伝達の技能」である…なら矛盾しないと思います。(ただ、その場合、その説明が本文中に必要かな?とは思います)京也君の「絶対零度」に対人攻撃力が無いと言う設定。29話に「相棒のタビアは生命以外の物にしか効かないようになってんだ。人の体は凍らせられねえよ」とありますが、大体、マイナス90度を下回った空間に人間が存在した場合、(その場にいた時間にもよりますが)その人間は死にます。なぜならば、人間は呼吸により酸素を取り入れていますが、その酸素と二酸化炭素の受け渡しの際に人間の肺の中は「湿度100%」になっています。マイナス90度を下回ると肺の中の水蒸気まで凍り付いてしまうため、呼吸困難に陥ってしまうそうです。ですので、この設定は「炎を操れる」けれど、「炎で人体にダメージを与えられない」と言っているのと等しいと思います。また、温度エネルギーを0に出来るのは分かるのですが運動エネルギーまで0にする、と言う設定がはたして「絶対零度」なのか?と少々疑問です。ただ、まぁ、京也君は主人公なので「温度エネルギー」を「運動エネルギー」に変換できる能力を持っている(が、それがまだ読者側に明確に表示されていない)可能性もあるかと思います。こういう「異能バトルもの」だと、主人公や敵側の「能力」に対して読者側が「?」と引っかかってしまうと、ちょっと勿体ないかな~…と思います。小説としては面白いと思うので、頑張ってください!
作者からの返信
ご感想ありがとうございます!まず、キャラクターについてお褒め頂いて、嬉しい限りです。ご指摘頂いた数々のおかしいところに関しては改めて自分の作品を読んでみて、まったくその通りだと思いました。まず最初の楽斗のテレパシーについて、確かに「応用」としか書いておらず詳細な説明がございませんでした。「応用」という文字だけで済ませようとしていた自分が恥ずかしい限りです。次に「絶対零度」で人は殺せるという所、そこは完全に自分の勉強不足です。また一つ学ぶことができましたありがとうございます。すぐに直させて頂きます。最後に運動エネルギーの話に関して、これにはしっかりと理由を考えてあります。あまりこの場で言うとネタバレになるのですが、まだ京也に秘密があると思っていただければ幸いです。最後に大変見苦しい作品を最後まで読み、また数々のご指摘をしていただいてありがとうございました。伊坂様の作品も時間が許す限り読ませていただきます。
編集済
「率直に申す」の企画より参りました。
個人的には、少年漫画みたいな展開でとても面白く読めました。
一応、最新話まで苦も無く読めたました。
まず、良かった点。
ストーリーはありきたりっぽいですが、逆に言うと「王道」を
きちんと周到していただいてあるので、安心して読み進められます。
個人的に、王道好きなので、楽しかったです。
次に、主人公が「クール」で比較的「人嫌い」の気があるのですが、
親友の楽斗君が良い味出してます。
主人公と他の友人をつなぐパイプ役をしており、この子が居てくれたおかげで
「暗い過去」を背負っているであろう主人公の当たりのキツさがだいぶ緩和されていると思います。
また、最初のライバルの新海君の能力も、主人公側とは違う感じが良いな、と思いました。
「タビア」と言う「特殊能力」で戦う、と言う設定も面白いです。
ただ、逆に、ん?とちょっと読んでいて引っかかってしまった点。
楽斗君の「音響」と言うタビアに「テレパシー」が含まれている点。
そもそも、楽斗くんの特殊能力は「音=空気の振動」を操ることが出来る能力、と認識していました。
(「音響壁」などの表現からもそう感じました。)
しかし、それですと、「テレパシー」がその「音を操る」概念から外れるのでは?
と思った点です。
「テレパシー=五感に頼らない精神感応」だと思います。
どうして「音響」の楽斗くんが「テレパシー」を操れるのでしょうか?
「音」を操ると見せかけて実は彼も複数個のタビアを持っているなら問題ないと思います。
また、あくまでも「音=空気の振動」だと思うので、「テレパシー」のように感じているだけで
実際は「口元で発した音」を相手の「耳元の空気を振動させることで、テレパシーの様な印象を与える音声伝達の技能」である…なら矛盾しないと思います。
(ただ、その場合、その説明が本文中に必要かな?とは思います)
京也君の「絶対零度」に対人攻撃力が無いと言う設定。
29話に
「相棒のタビアは生命以外の物にしか効かないようになってんだ。人の体は凍らせられねえよ」
とありますが、大体、マイナス90度を下回った空間に人間が存在した場合、(その場にいた時間にもよりますが)
その人間は死にます。
なぜならば、人間は呼吸により酸素を取り入れていますが、その酸素と二酸化炭素の受け渡しの際に
人間の肺の中は「湿度100%」になっています。
マイナス90度を下回ると肺の中の水蒸気まで凍り付いてしまうため、呼吸困難に陥ってしまうそうです。
ですので、この設定は「炎を操れる」けれど、「炎で人体にダメージを与えられない」と言っているのと等しいと思います。
また、温度エネルギーを0に出来るのは分かるのですが
運動エネルギーまで0にする、と言う設定がはたして「絶対零度」なのか?と少々疑問です。
ただ、まぁ、京也君は主人公なので「温度エネルギー」を「運動エネルギー」に変換できる能力を
持っている(が、それがまだ読者側に明確に表示されていない)可能性もあるかと思います。
こういう「異能バトルもの」だと、主人公や敵側の「能力」に対して
読者側が「?」と引っかかってしまうと、ちょっと勿体ないかな~…と思います。
小説としては面白いと思うので、頑張ってください!
作者からの返信
ご感想ありがとうございます!
まず、キャラクターについてお褒め頂いて、嬉しい限りです。
ご指摘頂いた数々のおかしいところに関しては改めて自分の作品を読んでみて、まったくその通りだと思いました。
まず最初の楽斗のテレパシーについて、確かに「応用」としか書いておらず詳細な説明がございませんでした。「応用」という文字だけで済ませようとしていた自分が恥ずかしい限りです。
次に「絶対零度」で人は殺せるという所、そこは完全に自分の勉強不足です。また一つ学ぶことができましたありがとうございます。すぐに直させて頂きます。
最後に運動エネルギーの話に関して、これにはしっかりと理由を考えてあります。あまりこの場で言うとネタバレになるのですが、まだ京也に秘密があると思っていただければ幸いです。
最後に大変見苦しい作品を最後まで読み、また数々のご指摘をしていただいてありがとうございました。
伊坂様の作品も時間が許す限り読ませていただきます。